西洋医学の真実 ~まずは結論から~

アナタがいま抱えている苦痛から一日も早く解放されたいのなら、即刻医者通いをやめることである。

これが、病医院や医者たちを内外から見てきた私の、そして、NPOの活動を通じて多くのシニアの相談を受け、多くの医者たちと折衝してきた私の結論です。

わが国においては、国民医療費を適正化しつつ地域医療の質を高めるための方策について盛んに議論がなされています。あちらを立てればこちらが立たずで、五里霧中といった感があります。でも私は、道筋はあると思っています。そして、それに気づいているひともかなりの数いると思っています。

にもかかわらず、日本という国を操縦している人たちがそれを敢行しないのには訳があります。いつの時代でもそうだったように、現状を変えることで損をする人たちがいっぱいいるということです。

そのあたりの話を、これからお話していくのですが、お忙しい読者のために、はじめに結論を要約して記しておきましょう。
 

結論1 国民が知るべき真実
がんをはじめとする生活習慣病は、現代西洋医学では治せない。治せないのだから治療を受けたり服薬したりしても意味がない。高血圧・糖尿病・高脂血症のひとは即刻通院をやめよ。薬も一切飲むな。 

ほとんどの健診・検診は無駄である。無駄なのだから検査を受ける必要はないし、国や自治体が税金を投入してまで推進するなどはもってのほか。特定健診なんぞ、今からでも遅くない。即刻法律改正して中止せよ。
がんは切るな。がん手術の有効性には根拠がない。云億円もするやたら高価な検査機器を購入し、日常生活に何ら影響を及ぼさないような些細なデキものを無理やり見つけてわざわざ摘出して、挙句の果てに、患者にその後のQOL(生活の質)低下を強いるような愚を、これ以上繰り返させてはならない。
医者不足だの医療崩壊だのと叫ばれて久しいが、現実には、私たちの健康にとって決して望ましくない医療行為で生業を立てている病医院や医者がいかに多いことか!つまり、地域には、チャラ医(患者のためにならないチャランポランな医療活動で商売をしている医者)がウジャウジャと存在しているのである。

結論2 国民がとるべき行動
政治に行政に医療経営者。こんなことを彼らに説いてまわっても時間の無駄。真実であればあるほど、ドラスティックな変革を彼らの多くは望まないからだ。真実を知らしめ、医療の、いや、健康な生活のあるべき姿を取り戻すためには国民のひとりひとりが変わっていくしかない。
まずは患者側が無意味な治療を徹底拒否すること。明日から病医院通いをやめるのだ。無駄な時間とお金を費やす愚を即刻やめよ。患者が来なくなり、診療行為が激減すれば減収減益となり、医療経営は覚束なくなる。

 

患者側の強権発動によって経営的に追い詰められ、副業なり転職なりせざるを得なくなった余剰マンパワーは、真の救急医療、小児医療、周産期医療、在宅医療等に振り分けられる。つまり、患者にとって何の役にも立たない医療行為を繰り返しているチャラ医たちを、地域ニーズに応じて最適再配置するのである。
本気で国民医療費適正化を実現したいのなら、国は製薬および医療機器メーカーや一部の医療機関・団体との馴れ合いを解消すべし。並行して、国民に真実を伝えていく。中学生以上に対しては、真の健康教育を義務づけるべきだ。国民が真実を理解し、それを実践することでしかわが国の医療崩壊を食い止めることはできない。

 

結論3 あるべき地域医療

これからの超高齢社会の地域医療インフラを支える3本柱。それは、「在宅医療を担う医師、在宅医療基地となる地域の中小病院、医療・介護の出前機能が付いた賃貸形式の終の棲家」である。これを地域単位で整備することが目指すべきゴールである。

目標は、団塊世代のすべてが65歳以上となる2015年。それは国民の4人にひとりが高齢者となる時代でもある。それまでに、いま無駄に存在している病医院は店を閉じ、チャラ医たちはシャッフルされなければならない。彼らは地域ニーズに合致した勤務場所に再配置され、然るべきミッションに立ち返ることになるだろう。


この6年間で、メディアは真実を伝え、国民は真実を学ばねばならない。国民が真剣にならない限り、これまでいい加減な医療を提供してきた病医院経営者や医者が襟を正すことはないし、真の医療制度改革も見通しが立たないというのが私の結論だ。
  
 
念には念を入れておこう。医療界には自浄作用が期待できそうにないという前提で、厚生労働省は2012年のダブルインパクト(診療報酬および介護報酬のダブルマイナス改定)のシナリオ作りを急いだほうがいい。
いや、もう取りかかっているという話も聞こえてくる。となれば、ここ数年で、病院業界は「血の海、焼け野原」という大胆予測も信憑性を帯びてくるかもしれない。2015年に地域医療のあるべき姿を実現させるために非常に重要な6年が、いま始まったのである。(続く)

 


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