米国でがん患者が減った理由は?

こんにちは、アンクル・ジャムです。
今日はニンニクの話です。
私の食のコーチである華野小町女史と会話していると、次から次へと興味深いネタが溢れてきます。で、なぜニンニクかというと・・・。
 
現在、日本では毎年35万人ががんで亡くなっています。一方、がんで命を落とす人が一時は60万人を超えていたアメリカで、過去8年、がん患者が減少しています。昨年の数字では50万人ぐらいになっているようです。この背景を探ってみると、米国政府の『がんの治療から予防へ』という戦略転換に行き着きます。そして、この戦略を実現するための第一戦術が、「がんを予防するために無農薬有機栽培の野菜・果物・穀類を1日600グラム以上食べよう」という国立がんセンターが打ち出したキャンペーンだったのです。
 
華野小町女史によると、このとき具体的な食べ物として筆頭にあげたのがニンニクだったそうです。それも毎日食べたほうがよく、2番目が十字葉野菜。十字葉野菜というのは、ブロッコリーのように茎が十字の形になっている野菜です。キャベツの芯も十字に交差しています。アメリカ国立がんセンターががん予防の指針を具体的に出してから、アメリカのがん療法がガラッと変わったというお話です。
 

この話を聞いて、ジャムおじさんは急に『餃子の王将』に行きたくなりました。ということで、華野小町女史には内緒で生ビールを1杯だけ嗜んできます・・・ネ。

地中海式食事法は脳血管障害も減らす!

こんにちは、ジャムおじさんです。
今日もまた地中海式食事法(以下地中海食)の話です。

華野小町先生からの教えで、地中海食に関する研究報告を拾ってみたら、いろいろと興味深い情報が見つかりました。以下は、昨年4月の米国神経学アカデミーの年次大会で発表された研究論文のサマリーです。

結論から言うと、『地中海食をほとんど行わない群の脳梗塞リスクを1.00とすると、ある程度行う群ではリスクは0.79倍、よく行う群では0.64倍と、著しく低くなる』という報告内容になっています。
 

脳卒中の病歴のない712人の80歳以上の男女を対象にMRIで画像診断を行い、脳梗塞の痕跡を調べました。すると、238人に1つ以上の小さな梗塞の痕がありました。
 
つぎに、日ごろの食習慣を調べ、地中海食を行う度合いを、(1)ほとんど行わない、(2)ある程度行う、(3)よく行う、の3群に分けました。
 
すると、地中海食をほとんど行わない群の脳梗塞リスクを1.00とすると、ある程度行う群ではリスクは0.79倍、よく行う群では0.64倍と、著しく低くなることがわかったのです。
 
もしかすると、認知機能が維持されるという効果は、脳細胞が脳梗塞から保護された結果なのかも知れませんよね。

地中海式食事のすすめ

こんにちは、ジャムおじさんです。

私の親愛なる食改善の師匠、華野小町先生から面白い話を聞きましたのでご紹介します。

みなさんは、『地中海食』って聞いたこと、ありますか?
地中海食はとても健康にいいようで、認知症、うつ病、循環器疾患、乳がんなどのリスクを減らすことが欧米から報告されています。華野小町先生によれば、地中海食とは以下のような食事法だそうです。
 
●果物、野菜、パンや他の穀類、イモ、豆、ナッツ、種をたくさん摂る。
●油はオリーブオイルが鉄則。
●赤身の肉は極力避ける。鶏肉は程々なら可。
●乳製品・魚も程々に。
●卵は週に4個まで。
●ワインは程々なら可。
 
なお、患者満足度世界一とされるメイヨークリニックでも、理想的な食事法として地中海食に近いガイドを出しているそうです。それも加味してまとめると、『果物・野菜・ナッツ・オリーブオイルは多く採り、赤身の肉はほとんど食べない。アルコールは、赤ワインを程々に』ってな感じになるそうです。
 
スペインの研究者らから地中海式食事法とがんの関係についての調べています。ヨーロッパ11カ国にアメリカが加わったとても大きな共同研究だそうです。今回、研究者らはとくに消化器腺がんに注目しています。 

 

まずは、ヨーロッパの10カ国に住む35歳から70歳の485,044人(男性144,577人、女性340,467人)の人を対象に、食生活と生活習慣について調査しました。食生活を地中海食の要素を配慮して点数化し、どれほど地中海食を行っているかを評価しました。 

 

 

 

白パンは短命のもと

Food Revolution 10をお届けします。

イタリアやユダヤの人たちの間では、加工された真っ白な食パンは体に悪いとされています。
厳密に言えば、精白小麦粉がよくないということです。

昔のように穀物を石臼で精製していた時代は、胚芽や繊維が残るため、真っ白な小麦粉はできませんでした。
でもそれがよかったんですよね。
だって、胚芽や食物繊維の中にこそ、食物繊維、ビタミンB、善玉脂質など、私たちの体にいいものがたくさん詰まっていたのですから。

今の時代、これらはすべて穀物粉砕機で抹消されてしまいます。
その結果、真っ白になった小麦粉(精白小麦粉)はただのブドウ糖のかたまり。
砂糖と何ら変わりない食べ物になってしまうのです。

そして、大量のブドウ糖は炎症を招き、体内のインスリン代謝を狂わせます。
精白小麦粉ではなく全粒粉のものを選びましょう。
全粒粉を多く摂る人は、健康で長寿であるという研究結果が発表されています。

 
ということで、今日のルール。
『白パンを食べない』
 
あと、油についても一言。

化学物質を使って抽出された油はよくありません。
添加物ばかりで、善玉脂質が乏しいからです。
お料理には、昔ながらの製法で作られた、オリーブ油、シソ油、ゴマ油、ヤシ油、ピーナッツ油がお奨めです。

【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

夕食に一杯のワインを

Food Revolution 9をお届けします。

フランスをはじめ地中海沿岸の国では、ワインが食の中心的な位置づけになっています。

アルコールの効用についてはさまざまな議論が繰り広げられてきました。
でも私的には、まったく飲まない人よりも適度にたしなむ人のほうが健康だと考えています。
寿命も長いし、心臓を患う確率も低いように感じています。
特に赤ワインに含まれるポリフェノールは有効とされています。

ただし、適量の定義は守らなければ意味がありません。
男性なら一日二杯まで。女性なら一日一杯まで。

量だけでなく飲み方も重要です。
楽しく食事を取りながら少しずつ。これが鉄則です。

 
ということで、今日のルール。

★『赤ワイン 楽しくゆっくり適量で』

【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

食品もどきにご用心

Food-Revolution その8をお届けします。

スーパーやコンビニに、毎年どれくらいの新商品が並ぶと思いますか?
 
な・な・なぁんと、2万アイテムです。
そのほとんどは、加工食品メーカーのエリート科学者たちが調合した加工度の高い「食品もどき」。本当の意味で、『食べ物』とは呼べないものばかりです。まずまちがいなく、トウモロコシや大豆由来の、人体には馴染みの薄い食品添加物が盛り込まれています。

こうした複雑怪奇な食品は、私たちに本来備わっている糖分・塩分・脂肪分などに対する嗜好を巧みに刺激して、「もっと食べたい」と思わせるように加工されています。スナック菓子を食べ始めるとやめられなくなっちゃう・・・なんて経験、誰にでもあると思います。あれもぜぇんぶ、原材料に含まれる化学物質のなせる業です。

エトキシ化ジグリセリド、セルロース、キサンタンガム、プロピオン酸カルシウム、硫酸アンモニウム、アスパラテーム、スプレンダ、ブドウ糖果糖液糖(コーンシロップ)、デキストリン(糊糖)、フラクトオリゴ糖、グルコース、スクロース(ショ糖)、転化糖、ポリデキストロース、タービナード・・・。

これらの化学物質を摂りすぎて良いことは何もありません。加工食品会社が使用するこれらの物質は、食品の賞味期限を延ばして、古い商品を新鮮に維持して、実際の味よりも美味しそうに感じさせ、私たちにたくさん食べさせるために使われているのです。

商品パッケージを見て、これらのようなふつうの家の食卓にはないような難しい成分が記載されていたなら、それが「食品もどき」の証拠。カゴに入れるのはやめたほうがいいと思います。まずは、購入する前にパッケージの原材料表示をチェックする習慣をつけてくださいネ。
 
★今日のルール。
『むずかしい名前の原材料を含むものを食べない』


【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

4本より2本、2本より1本?

Food-Revolution その7をお届けします。

一本足は二本足に勝る。二本足は四本足に勝る。

なんのことだかわかります?
実はこれ、中国に伝わる食の教えなんです。

キノコや植物。つまり一本足で生えている食物は、二本足で立っている鳥(鶏肉)よりも好ましい。鶏肉のほうが、四本足の豚(豚肉)や牛(牛肉)よりは好ましい・・・。

お肉(とくに赤身)の摂取量が多いほど、心臓病やがんのリスクが高いことがわかっています。お肉は、特別な日限定にするとか、自分へのご褒美としてたまに味わう程度にするとかしたほうがいいと思います。

ちなみに、ジャムおじさんは二週間に一度。それも、大好物だったステーキよりも、なるべくしゃぶしゃぶにして一緒にたくさん野菜も摂るように変えてもらいました。

ところで、まったく足がない魚はどうでしょうか。

ズバリ、青魚がお奨めです。
マグロやメカジキのように、海の食物連鎖のトップにいる魚たちは、水銀含有量が多いとされています。逆に、サバやイワシなどの青魚は乱獲されていないため量も多く、栄養度も高い。
オランダには、こんな格言もあるそうです。
「ニシンが豊富な土地に医者は要らない」
 
さて、今日のルールです。
★『原則、肉は食べない』・『青魚を積極的に食べる』
 
ではまた。



【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

食卓で、食べる

Food-Revolution その6 をお届けします。

はじめてジャムおじさんこと、ジャッキーさん、つまりNPO『二十四の瞳』のヤマザキさんと出会ったころ、こんなことがありました。
彼のデスクに出向いたら、机の上に、ジャガリコやら"あんこだま"やらチキンナゲットやらが散乱していたのです。
聞いてみると、ランチに出るタイミングを逸したため、アルバイトの女性に頼んで買ってきてもらったと言うんです。
で、仕事をしながら食べてるわけです。
しかもねそんなことは日常茶飯事であることもわかりました。

これって、非常にまずいんですよねぇ。
人間って、食卓では食べることを意識しながら食べるものなんです。
でも、何かをしながら食べてると、考えなしに次から次へと食べ物に手が伸びてしまうという習性があるんです。
テレビなんか観ながら食べてたら、スナック菓子なんてアッという間になくなっちゃうでしょお?

おもしろい実験をしてみましょう。
子どもをテレビの前に座らせて、いつもは手を出さないような野菜をお皿に乗せて置いておくんです。
私がよくやるのは、ブロッコリーやカリフラワーを茹でておきます。横にちょっとだけお塩とマヨネーズを添えて。
するとどうでしょう。テレビを観ながら、ついつい食べてしまうんですよねぇ。

このことから間食というものについて考えてみます。
私たちが子どもの頃は、滅多に間食なんてさせてもらえませんでした。
でも今は、お母さんも仕事で家にいないから、子どもはコンビニで好きな物を買ってきてどんどん間食しちゃう。
加工食品メーカーの戦略に嵌ってしまうんですよねぇ。

昔のよき習慣は失われてしまいました。よほど強い意思を持っていないと太るのは簡単です。
子どもたちに人気のあるタレントさんがCMであれだけ宣伝していれば、子どもたちが影響を受けてしまうのも当然でしょう。
せめて間食するなら野菜か果物にしたいところです。

ということで、今日のルールは・・・、『食卓以外で食べない』 & 『間食は、ナッツかフルーツ・ベジタブル』。

【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

小さなお皿でおかわり禁止

Food-Revolution その5 をお届けします。

料理が盛られた量が多ければ多いだけ、人間は余分に食べてしまうものです。
加工食品メーカーがビッグサイズを出すのは、そのことをよぉくわかっているからです。
で、ついつい私たちはカゴに入れてしまうんですね。

でも家庭でそんなことをしてはいけません。
直径20センチのお皿を15センチのお皿に変えてみてください。
それだけで食物摂取量は20%減るはずです。

それから、せっかくお皿を小さくしても、おかわりをしてしまったら意味はありませんよ。
管理栄養士の立場から言わせていただくと、おかわりをされてしまうと摂取量が厳密に管理できなくなってしまうのです。
どうしてもおかわりしたいときは、ちょっとだけ時間を置いてみましょう。
すると、「やっぱりもう要らないやとなったり、「ほんのちょっとでいいな」となったりするものです。

こんな言葉があります。

「自分のこぶしより大きな動物性たんぱく質は食べない」
「食べていいのは、お椀状にした両手のひらに入る分量まで」

そのとおりです。

★今日のルール 『ちっちゃなお皿でおかわりNO!』

【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

ご馳走は最初の一口

Food-Revolution その4 をお届けします。

本当に美味しいと感じるのは、はじめのひとくち。
この感覚、わかっていただける方も多いのではないかしら。
先日もジャムおじさんが言ってたっけ。

「ビールっちゅうのも、心底うまいって感じるのは最初の2,3口なんだよねぇ~」

逆に、いくら大好物だからってとことん食べてしまうと、しばらくその食べ物を見たくもない・・・。
そういうこともあるでしょお?

ちょっと前まで、ジャムおじさんも言ってたものです。

「いゃあ、もう焼肉は一ヶ月は食べなくていい」。

つまり、それだけ大量にお肉を食べていたってこと。
これは最悪です。

★今日のルール 『ご馳走は最初の一口』。

これを覚えていれば、食事をゆっくり味わいながら食べることができるでしょう。
どんな食べ物も、本当の美味しさが最大限味わえるのは一口目。
二口目からは、満足感が少しずつ薄れていきます。
最初の何口かを楽しんで、満腹になる前にお箸やフォークを置くようにしましょう。

食べれば食べるほどに摂取カロリーは高まります。
でも、美味しさはそれと反比例するものなのです。

【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

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