食品もどきにご用心

Food-Revolution その8をお届けします。

スーパーやコンビニに、毎年どれくらいの新商品が並ぶと思いますか?
 
な・な・なぁんと、2万アイテムです。
そのほとんどは、加工食品メーカーのエリート科学者たちが調合した加工度の高い「食品もどき」。本当の意味で、『食べ物』とは呼べないものばかりです。まずまちがいなく、トウモロコシや大豆由来の、人体には馴染みの薄い食品添加物が盛り込まれています。

こうした複雑怪奇な食品は、私たちに本来備わっている糖分・塩分・脂肪分などに対する嗜好を巧みに刺激して、「もっと食べたい」と思わせるように加工されています。スナック菓子を食べ始めるとやめられなくなっちゃう・・・なんて経験、誰にでもあると思います。あれもぜぇんぶ、原材料に含まれる化学物質のなせる業です。

エトキシ化ジグリセリド、セルロース、キサンタンガム、プロピオン酸カルシウム、硫酸アンモニウム、アスパラテーム、スプレンダ、ブドウ糖果糖液糖(コーンシロップ)、デキストリン(糊糖)、フラクトオリゴ糖、グルコース、スクロース(ショ糖)、転化糖、ポリデキストロース、タービナード・・・。

これらの化学物質を摂りすぎて良いことは何もありません。加工食品会社が使用するこれらの物質は、食品の賞味期限を延ばして、古い商品を新鮮に維持して、実際の味よりも美味しそうに感じさせ、私たちにたくさん食べさせるために使われているのです。

商品パッケージを見て、これらのようなふつうの家の食卓にはないような難しい成分が記載されていたなら、それが「食品もどき」の証拠。カゴに入れるのはやめたほうがいいと思います。まずは、購入する前にパッケージの原材料表示をチェックする習慣をつけてくださいネ。
 
★今日のルール。
『むずかしい名前の原材料を含むものを食べない』


【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

あなたが具体的にすべきこと

以上のような準備活動の傍ら、実際の業務開始に向けて実践していただきたいことを順番に整理してみましょう。
まずは、社会福祉士として、あなたが地域のみなさんの役に立つためにプレゼンテーションできるテーマを決めてください。医療・法律・お金等の専門家と比較した場合、社会福祉士の特性は幅の広さだと思います。社会福祉士国家試験の科目のバリエーションを見てもわかるはずです。

となると、例えば高齢者が日々の生活の中で遭遇する可能性の高いいくつかの分野について、最低限知っておきたい情報等を広くわかりやすく解説してあげるのが入口としてはいいかも知れません。熟年生活を円滑にするためのガイドみたいな感じでしょうか。実際にやってみるとわかりますが、世の中の高齢者は、ホント何にも知りません。そして、知っているか知らないか。たったそれだけの違いで、いざという時に悲惨な状況に陥ってしまうという危機感がありません。それは言うまでもなく、日本という国の上層部の人たちが、医療と福祉をはじめとする世の中のしくみをわざと難解にしているからです。そうすることで、私たちは国家の経営に協力せざるを得なくさせられているのです。

だから、医療や福祉のシステムも超複雑なのです。ということで、その入門講座でもいいですし、年金や介護保険、葬儀などもシニアの関心が高いテーマです。他にも、生命保険、食事、エクササイズ、遺言状等、みなさんの得意分野があればそれもまた可です。

 
最初の渉外活動は、高齢者(老人)クラブ連合事務局からアプローチするのがベストだと思います。公民館長や民生委員も重要なチャネルですが、もっとも間口が広くてとっつきやすい、つまりハードルが低いのが高齢者クラブだと思います。

そこで最初にあなたがやることですが、事務局長または会計担当(通常は女性。私が関わったクラブではすべて、この女性がキーマンでした)に対して、①地元でこれから積極的に相談業務を行っていくこと ②シニアの役に立つ学習会を企画していくこと ③今後、クラブの催しなどで話す機会を戴ければ嬉しいということ を伝えてください。

そのうえで、高齢者クラブ連絡協議会会長(通称、連協長:ブロック長のようなもので、その下に10~数十名の部長がぶら下がっている)を紹介してもらえないか相談してみます。すんなり名簿をもらえる場合もありますし、次回の連協長会議(月例)で時間をもらえることもあるはずです。この流れのなかで、2~3名の連協長と懇意になれたら、あなたの活動は本当に楽になるはずです。

人間関係さえできて、あなたの話が面白ければ、かなり協力的に集客してくれるからです。ちなみに、人口20万人クラスの自治体だと、連協長なるシニアは20~30名。各連協長の下に、部長(中学校区単位の高齢者クラブの会長)がやはり20~30名、組織されているのが一般的です。

 
次にやるべきは医者との接点をつくることです。相談活動を行っていくと、やはり医療に係る相談が多いことがわかります。それに、医者と関係を持っているということは、世間的に信用が高まるということが依然としてあります。あなたが企画する学習会で医者に健康講座などをやってもらえればしめたものです。

さらに次のステップとして、その医者の病医院内で相談コーナーを設けてもらったり、そこの患者さんたちを紹介してもらったりできるようになる可能性が出てくるはずです。もちろん、みなさんのほうから提案するのもいいでしょう。そんな医者を2~3名つかまえることができたなら、あなたの活動にはグッと幅ができてきます。

現実問題として、病医院では身体的な健康に係る問題以外には対応のしようがありません。しかしながら患者さんサイドは、さまざまな問題を抱えながら日々を過ごしていて、肉体的にだけ問題解決しても本当の意味で健康にはなれません。だから病医院には多種多様な相談が寄せられるわけですが、医者も看護師も対応できていないのが現実です。そこをあなたが拾ってあげるのです。この連携関係が作れれば、病医院側にとっても助かる話です。診療以外の厄介な相談はあなたに振ればいいわけですからね。

 

こうした環境が整ってきたら、いよいよあなたが社会福祉士として表舞台に立つことになります。学習会を企画して、いざ公民館や、あるいは高齢者クラブの会合、病医院のホール等で実際に話をするのです。「私は社会福祉士として、今日お集まりいただいたみなさんの不安を低減するお役に立ちたいと、本気で思っています」と念じながら、心をこめて・・・。そして、本題の終わりには必ず、5分でもいいからNPOへの入会案内をするようにしましょう。みなさんが地元で展開して意向と考えているサービスについてわかりやすく説明してあげてください。そのうえで簡単なチラシ程度は手渡したいところです。また、忘れてはならないのがアンケートです。記名欄(氏名、住所、電話)も用意して、学習会の感想と今後企画して欲しい内容、さらには現在のお困りごとを記入できる欄を作っておきます。これによってあなたにとっての見込客(会員)名簿を増やしていくわけです。

続く

社会人1年生の人たちに

先月末に、ある企業の新入社員の方々にお話しする機会を戴いた。
4月に社会人デビューしてちょうど4ヶ月。全社合同の入社時研修を終えて、現在はそれぞれの配属部署でOJTの真っ最中といった時期である。

講演のテーマは、『社会人としての心構え』。
なんとも堅苦しいタイトルだ。それだけに内容を工夫する必要を感じ、サブタイトルとして、『もう許されない学生時代の3つの習慣』という一行を加えさせて戴いた。

話し終えた後で、人事部長から大変高い評価を戴いた(社交辞令かなぁ?)ので、このぶろぐでも紹介しようと思う。話の展開としては、「学生のころは~だったけれど、社会人だったら~しなくちゃね」というネタを3本、である。

とは言え、私の社会人デビューは28年も昔のこと。ネタが老朽化していたらヤバいので、冒頭で受講者に訊いてみた。

①みなさんが今、日々感じている不安や戸惑いは何でしょうか?
②みなさんが今、日々ワクワクしていることは何でしょうか?

で、①の回答としては以下が抽出された。

   
   『はっきり言って、毎日暗いんだけどぉ』
   『もう死ぬまで、長期連休がないなんてぇ』
   『死ぬまで早起きを続けなきゃならないんだぁ』
   『毎日毎日、朝から晩まで仕事なんて耐えられないよぉ』
   『上司や先輩と性が合わなそうでヤバいかもぉ』
   『これで親から離れて自由になれる』

そして②のほうは・・・。

   『社会人の合コンって、ちょっといいかもぉ』
   『ついにクレジットカードが持てたじぇい』
   『早速すばらしい出会いがあったぜいっ』
   『さぁ、とにかく稼ぐぞぉっ』
   『新しい世界で新しい自分になるんだっ』

グループディスカッションを経て出てきたものなので、結構本音かなぁと感じました。
私がかつて感じていたこともかなりありました。

 これは意外と昔の自分とちかいかもぉ・・・

ということで、用意した内容をそのまま話していくことにしたのです。

それを次回からお届けしていきますね。

Never give up !

昔話である。
まだ私がギラギラしていた頃。
小学校2年から野球に夢中だった。

高校時代のこと。
ある試合で初回にいきなり3点を失った。
味方の失策が絡んだイヤな点の取られ方だった。
蒸し暑い夏の日で、私の心は滅入っていた。

そのときだ。
絶妙のタイミングでタイムの声。
親友でもあり、その試合で一塁を守っていた奴が声をかけてくれた。
キャッチャーも含めた内野手全員が寄ってくる。

「切れるな。必ず取り返す。ここから切り替えよう。みんな、しっかり守るぜ」

マウンドの輪が解け、私は大きく深呼吸を3回繰り返す・・・。

試合結果は、4対3。
なんと、本当にわがチームが逆転したのだ。

あきらめない。
この先、何がどうなるかわからない。
そんなことを実感として覚えた経験である。

話は変わる。

今から10年前。
あるコネクターメーカーの営業マン300人を対象に、営業活動の分析をしたことがある。
何を調べたかというと、見込客にどれくらいの回数訪問すると新規の取引が発生するか、である。

まず、見込客から相応の相手をしてもらえるまでが平均13.5回。
そして、初めての受注に至るのが、通い始めてから21.8回だった。
要するに、週一で通って半年経つと新規取引が生まれるという計算になる。

 
興味深いのは、営業マンがギブアップする訪問回数である。
それは11.8回。
つまり、脈が見える直前でギブアップしてしまうケースがいちばん多いということだ。
あと2回通っていれば良い展開になったのに、である。
 
もちろん、ギブアップした営業マンはこんなことを知る術はない。
しかし、もし神様がいて天上から人間界を眺めていたとすれば、こんなことを言ったかもしれない。

「ああ、惜しかったなぁ。もうちょっとの辛抱だったのに・・・」

途中で下りてしまえば、それまでの努力や成果はゼロになってしまう。
そして、またスタートラインに立たねばならない。
それまでの時間とコストは泡と消える・・・。
この無駄は取り返しがつかない。


4本より2本、2本より1本?

Food-Revolution その7をお届けします。

一本足は二本足に勝る。二本足は四本足に勝る。

なんのことだかわかります?
実はこれ、中国に伝わる食の教えなんです。

キノコや植物。つまり一本足で生えている食物は、二本足で立っている鳥(鶏肉)よりも好ましい。鶏肉のほうが、四本足の豚(豚肉)や牛(牛肉)よりは好ましい・・・。

お肉(とくに赤身)の摂取量が多いほど、心臓病やがんのリスクが高いことがわかっています。お肉は、特別な日限定にするとか、自分へのご褒美としてたまに味わう程度にするとかしたほうがいいと思います。

ちなみに、ジャムおじさんは二週間に一度。それも、大好物だったステーキよりも、なるべくしゃぶしゃぶにして一緒にたくさん野菜も摂るように変えてもらいました。

ところで、まったく足がない魚はどうでしょうか。

ズバリ、青魚がお奨めです。
マグロやメカジキのように、海の食物連鎖のトップにいる魚たちは、水銀含有量が多いとされています。逆に、サバやイワシなどの青魚は乱獲されていないため量も多く、栄養度も高い。
オランダには、こんな格言もあるそうです。
「ニシンが豊富な土地に医者は要らない」
 
さて、今日のルールです。
★『原則、肉は食べない』・『青魚を積極的に食べる』
 
ではまた。



【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

みなさんへのご提案

さて、わがNPOは活動開始から今年の8月で5周年を迎えることになります。宮崎で立ち上げたNPOでしたが、今では東京の多摩市、練馬区、神奈川県鎌倉市にも拠点ができています。今後はさらに全国各地に横展開していきたいと考えています。

そこで社会福祉士のみなさんにご提案させてほしいのです。『NPO二十四の瞳の拠点を、あなたの地元で構えてみませんか?』というのがその内容です。そうすることで、社会福祉士として地域で頼られる存在にステータスアップする第一歩にしていただきたいのです。必ずや、人間が充実した人生を送るためにもっとも重要な、「ひとから評価される」、「人から頼りにされる」ということの実感を持てるようになるはずです。

 
NPOの運営は、現在の勤務を続けながらでも十分に対応できるはずです。もちろん、物理的に事務所を構える必要もありません。電話・メール・ファクスがあれば身体だけでOKです。現にみなそうしています。基本的な考え方として、「いきなり完璧を期すのではなく、当座は自分にできることだけでいいから始めてみよう」というのがあるからです。
 
現在各拠点で提供しているサービスには、大きく3つあります。①相談サービス ②啓発サービス ③情報配信サービス で、これらを会員制で提供しています。もっとも先行している宮崎では、入会金1万円で、3つのコースを設定しています。年会費が、松:3万円、竹:2万円、梅:1万円です。松コースは、月1回の啓発講座、隔月の会報誌の他に24時間365日の緊急時ホットラインを提供します。竹コースは、平日9時~17時に限りホットライン利用が可能です。梅コースにはホットラインがつかず、何か相談ごとがあれば月一回の啓発講座およびファクスでの対応となります。しかし、サービスメニューと会費については、みなさんの活動地域によって柔軟に設定していただくのがいいかと思います。
 
NPO『二十四の瞳』の3つの基本サービスについて概要をご紹介しましょう。
まずは相談サービス。社会福祉士としては肝の部分ですね。これを行うためにみなさんに準備していただくことは、「地域の病医院(歯科含む)、介護事業者(施設系、居宅系)、配食事業者、リフォーム事業者、民生委員、公民館長、高齢者クラブ連合事務局、弁護士、司法書士、行政書士、税理士、葬儀屋および自治体主要窓口(介護保険課、障害福祉課、生活保護課、保険課、納税課、長寿高齢課等)&社会福祉協議会の情報を収集する」ことだけです。これだけ見ると面倒に思われるかもしれませんが、国家試験対策で「保健・医療・福祉の構造体系」を学ばれたみなさんからすれば、さして難しいことでもありません。
 

病医院については、診療科目と診療時間、入院設備・往診対応・救急指定の有無と連絡先(地域連携室、医療福祉相談室、MSW等)を入手します。これについては、都道府県庁の本屋か官公庁刊行物発行センターで、毎年発行される『医療機関名簿』(200円程度)を買うか、地域の保健所で『医療機関マップ』をもらうか、最悪インターネットで地域医師会や各医療機関のホームページにアクセスすれば難なく収拾することができます。

介護事業者については、自治体の介護保険課が毎年発行している『介護事業者名簿』を入手するのと、プラス、施設系の空き状況がわかれば尚可です。この情報については、自治体によっては介護保険課または障害福祉課、もしくは地域の社会福祉協議会が配布している場合もあります。インターネットであればwamnetで簡単に入手できます。配食およびリフォーム事業者については、電話帳があれば一発ですし、もちろんインターネットの検索エンジンから探してもOKです。民生委員と公民館長については自治体の障害福祉課が名簿を管理していますのでそこから入手します。

高齢者クラブについては、連合事務局にすべての情報が集まっていますのでそこから入手します。とにかく事務局長や会計担当と懇意になっておくことが後々のためにも有用です。ここらへんの情報をデータベース化できると、地域の高齢者動態はかなり把握できるはずです。要は、みなさんの活動を効果的に推進する上での地域のキーマンが見えてくるということです。弁護士、司法書士、行政書士、税理士、葬儀屋については電話帳で簡単に調べることができます。実際の相談があってから動き始めても間に合うくらいです。

続く

生前資産継承の実際

かなりキツいことを言ってきたけれども、すへて本音である。

相談者の話を聞けば聞くほどに、人生の終盤で愛する我が子との関係に悩んでいる方が多い。 おそらく子供のほうだって同様のはずだ。長きにわたる親子の愛情や歴史があるからこそ、余計にこじれてしまうことがよくあるものだ。

だから・・・。

そうしないための方策として、元気なうちから資産を子に委ね、それと引き換えに、子どもには親への対応を覚悟させるべきだと思う。

『親の面倒を子が見るのは当たり前』などと本気で考えている人には理解できないかもしれない。 しかし、人生の最後に来て無用な摩擦を起こさないためには、やはりこれしかないのではないか。 本気でそう考えている。

以下、元気なうちから資産を子どもたちに継承するための流れについてまとめておく。

1.目的

①老後の良好な親子関係の維持
②子の役割の明確化と覚悟の促し
③緊急時の子の負担軽減
④有事の無駄な費用や税金の最小化

2.生前資産継承のステップ
①第1ステップ:親50歳(第一子が成人)
●資産の棚卸し(負債も忘れずに)
●資産継承宣言
●併せて子に進言
(死生観、生老病死、結婚のリスク、双方の親の介護、子のリスク、できたら子はひとりがいい、唯ひとりに愛とお金を集中せよ、男のリスク、二枚重ねて外で出せ 等)
●資産継承案の作成開始
●エンディングのデザイン
(認知症発症時の対応、療養場所、死に場所、告知、延命治療、葬儀、遺品処分のスタンス 等)
②第2ステップ:親60歳(第一子がマイホーム購入)
●資産継承手続(同意書取り交わし) *サンプルイメージあり
●漸次資産継承開始
③有事の場合:父母いずれかの死去、要介護など
●子が同意書に則り実行。
3.確保したい相談相手
社会福祉士、行政書士、外資系保険会社のFP *税理士は結局税務署の手先。

(有事に医者や弁護士が必要になった場合には、彼らから紹介してもらう)

なお、資産継承合意書のサンプルをご希望の方は、お気軽にご一報ください。

以上

勝手に作った子なら、目の黒いうちに資産継承するのが親の使命!

人生は紙オムツから紙オムツ。子の立場からすれば、親が自分に何かを遺してくれるのか、どれくらいのものを遺してくれるのか。それが不透明なまま介護などの作業負担だけを求められてもやりきれないものがある。ではどうするか。

 いわゆる老老地獄に陥らないためには戦略が必要だ。それも若くて元気なうちから。概ね50歳くらい。第一子が成人するタイミングが妥当だと思う。子が一人前になった時点から、親子の主従関係を漸次逆転していくべし。老後のライフケアを託すことと引き換えに、生前から親の資産を子に継承していくのだ。親が心身ともに自立しているうちに、子に与えるお金と委託する役割について明確にしてくれれば、子にも親への感謝と覚悟が芽生えるものなのだ。親がいつまでも資産状況や遺産分割の方向性を示さないでいるから、示さぬままに心身がボケてしまうから、世の中に老老問題(介護虐待、介護心中、介護殺人、相続争い、相続殺人など)と揶揄される厄介な問題が起きてしまうのだ。

 生前の資産継承は、結果的に親子間の信頼と絆を強めるものである。多くの高齢者が望む良好な親子関係を維持するための唯一の方法と言えるかもしれない。これによって、『子に媚びず気を遣わず、誰に負い目も引け目もない』。そんなクールな老後を実現できる。

 悲しいかな、もはや国も子どもも当てにはできない時代である。経済的裏付けなしに子に面倒をみてもらうなど砂の城にすぎない。そんな当たり前のことはちょっと考えただけでわかろうというものだ。

宝塚の『ブス25箇条』

宝塚の舞台裏には、こんな言葉が戒めとして張り出されているんだそうです。
ちょっと、耳が痛い・・・ですね。

ブスの25箇条

1・笑顔がない
2・お礼を言わない
3・おいしいといわない
4・目が輝いていない
5・精気がない
6・いつも口がへの字をしている
7・自信がない
8・希望や信念がない
9・自分がブスであることを知らない
10・声が小さく、いじけている
11・自分が正しいと信じこんでいる
12・愚痴をこぼす
13・他人をうらむ
14・責任転嫁がうまい
15・いつも周囲が悪いと思っている
16・他人に嫉妬する
17・他人につくさない
18・他人を信じない
19・謙虚さがなく傲慢である
20・人のアドバイスや忠告を受け入れない
21・何でもないことにキズつく
22・悲観的にものごとを考える
23・問題意識を持っていない
24・存在自体が周囲を暗くする
25・人生においても、仕事においても、意欲がない

これは、わたしたち一般に言えることですよね。
早速、私の周りの女性陣にもコピーして渡してあげたいと思います。

いや、パワハラとかセクハラとか言われるリスクがあるから・・・やめよう・・・。

食卓で、食べる

Food-Revolution その6 をお届けします。

はじめてジャムおじさんこと、ジャッキーさん、つまりNPO『二十四の瞳』のヤマザキさんと出会ったころ、こんなことがありました。
彼のデスクに出向いたら、机の上に、ジャガリコやら"あんこだま"やらチキンナゲットやらが散乱していたのです。
聞いてみると、ランチに出るタイミングを逸したため、アルバイトの女性に頼んで買ってきてもらったと言うんです。
で、仕事をしながら食べてるわけです。
しかもねそんなことは日常茶飯事であることもわかりました。

これって、非常にまずいんですよねぇ。
人間って、食卓では食べることを意識しながら食べるものなんです。
でも、何かをしながら食べてると、考えなしに次から次へと食べ物に手が伸びてしまうという習性があるんです。
テレビなんか観ながら食べてたら、スナック菓子なんてアッという間になくなっちゃうでしょお?

おもしろい実験をしてみましょう。
子どもをテレビの前に座らせて、いつもは手を出さないような野菜をお皿に乗せて置いておくんです。
私がよくやるのは、ブロッコリーやカリフラワーを茹でておきます。横にちょっとだけお塩とマヨネーズを添えて。
するとどうでしょう。テレビを観ながら、ついつい食べてしまうんですよねぇ。

このことから間食というものについて考えてみます。
私たちが子どもの頃は、滅多に間食なんてさせてもらえませんでした。
でも今は、お母さんも仕事で家にいないから、子どもはコンビニで好きな物を買ってきてどんどん間食しちゃう。
加工食品メーカーの戦略に嵌ってしまうんですよねぇ。

昔のよき習慣は失われてしまいました。よほど強い意思を持っていないと太るのは簡単です。
子どもたちに人気のあるタレントさんがCMであれだけ宣伝していれば、子どもたちが影響を受けてしまうのも当然でしょう。
せめて間食するなら野菜か果物にしたいところです。

ということで、今日のルールは・・・、『食卓以外で食べない』 & 『間食は、ナッツかフルーツ・ベジタブル』。

【華野小町プロフィール
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)

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