白パンは短命のもと
イタリアやユダヤの人たちの間では、加工された真っ白な食パンは体に悪いとされています。
厳密に言えば、精白小麦粉がよくないということです。
昔のように穀物を石臼で精製していた時代は、胚芽や繊維が残るため、真っ白な小麦粉はできませんでした。
でもそれがよかったんですよね。
だって、胚芽や食物繊維の中にこそ、食物繊維、ビタミンB、善玉脂質など、私たちの体にいいものがたくさん詰まっていたのですから。
今の時代、これらはすべて穀物粉砕機で抹消されてしまいます。
その結果、真っ白になった小麦粉(精白小麦粉)はただのブドウ糖のかたまり。
砂糖と何ら変わりない食べ物になってしまうのです。
そして、大量のブドウ糖は炎症を招き、体内のインスリン代謝を狂わせます。
精白小麦粉ではなく全粒粉のものを選びましょう。
全粒粉を多く摂る人は、健康で長寿であるという研究結果が発表されています。
化学物質を使って抽出された油はよくありません。
添加物ばかりで、善玉脂質が乏しいからです。
お料理には、昔ながらの製法で作られた、オリーブ油、シソ油、ゴマ油、ヤシ油、ピーナッツ油がお奨めです。
【華野小町プロフィール】
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
大学卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)
いかがですか?
続く
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わがNPO過去5年間の相談案件を整理して、快適老後のガイド本にまとめました。
タイトルは、『クールな老後のすすめ』。
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社会人の心構え②
学生と社会人のちがいにフォーカスしながら、『もう許されない学生時代の3つの習慣』について話しています。
今回のテーマは、『人間関係 ~組織人はひとりでは何もできない~』。
学生時代は、大学・学部・専攻・サークルのどれをとっても大体似たような人たちが周りに集っていました。 たまに波長が合わない人がいれば無視してもいいし、無理してつきあう必要はありませんでした。
しかし社会人となったら違います。ビジネスの現場には多種多様の人がいます。人種のるつぼです。出身・年齢や価値観も千差万別。最近では国籍も多種多様になってきました。今後、この傾向はますます強まっていきます。流行の言葉ではダイバーシティと言います。上司や先輩とウマがあわないからといって、つきあわないわけにはいきません。
とくに日本の会社は集団主義。よほどのことがない限り、例えどんなに有能な人であっても、いかなる仕事であっても、周囲の協力なしにやり遂げることは不可能です。会社組織というのはそんな体制・システムになっているものです。
前回お話したように、みなさんが信頼される言動を積み重ねていったとしましょう。そしてその結果、何かの仕事を任せられたとします。せっかくのチャンスをもらったそのときに、上司や先輩や同僚、さらには他部門のサポートが得られなかったら困りますよねぇ。
みなさんが困るだけでなく、会社としての組織力を発揮できなければ、結果的にお客様に迷惑をかけてしまう。いや、それどころかビジネス機会そのものを逸してしまうかもしれません。つまり、みなさんのみならず、会社の損失となるわけです。
みなさんも私もきっと大好きな福澤諭吉(1万円札の顔だから)。
彼はかつて、英語のSocietyを「人間交際」(じんかんこうさい)と翻訳しました。また、明治時代の辞書にも、社会とは「個々人のつきあい」と表現されています。社会人である私たちは、人間関係を築き、継続して深めていくことの大切さを絶えず意識していたいものです。
さて、ザキヤマさん(架空の新入社員)です。
上司から与えられた課題と悪戦苦闘していると、ひとりの先輩がやってきました。
「おっ、ザキヤマさん、がんばってるね」
「・・・」
「ザキヤマさん、何か問題はないかい?」
「・・・」
「遠慮しないで、わからないこととかあったら言ってくれていいよ」
ここでついにザキヤマさんが口を開きます。
作業に没頭するザキヤマさんが咄嗟に口走ってしまった言葉です。あちらにも決して悪気はないのだけれど、こちらが何かに集中しているときに限って話しかけてくる。そんな間が悪い先輩とか、結構いるものです。
でも、そんなときこそ重要です。先輩の方から何か気にかけてくれたときに、例えその時点では特に困ったことがなかったとしても、タイミング悪いなぁと思ったとしても、感謝の気持ちを表現する必要があります。そこで返す言葉は後々の人間関係の浮沈を握っています。でないと、みなさんが本当に相談に乗ってほしいときに受けとめてもらえなくなる危険性を孕んでいます。
教訓です。真実が常に正義とは限らない。
仮に申し出を断る場合にでも、いかに「なかなか可愛い後輩だな」と思われるような返事を返せるかどうか。
ザキヤマさん曰く、予めいくつかのパターンを用意しておいてもいいくらいだ・・・ということです。
(続く)
倫理
人間は、感じて、考えて、行動するものだ。
ただ、残念なことに、鈍感な人がいる。
深く考えない人がいる。
考えないままに、場当たり的に行動に移してしまう人がいる。
わが子には、そうなってほしくない。
最近、よくそんな話を聞かせる。
大切なことだと思うから、機会があるたび、似たような話をする。
私たちは、なぜ生まれてきたのだろう。
いったい何者なんだろう。
青い空を見て、白い雲を見て、真っ赤な太陽を見て考える。
でもわからない。
だから探しに出かけるんだ。
自分がいまここにいる意味を。
人生の時間を賭けていい何かを。
それが生きるってことかも知れない。
志や目標が定まれば、
その実現にむけて目的意識を持てば、
何もないよりは、きっといろいろなことを感じられるようになる。
感じ取ったことを、あれやこれやいろいろな角度から考えるようになる。
そこから導き出した答えを実行に移せるようになる。
一発でうまくいけばいいけれど、
現実はそう思い通りにはいかない。
だから失敗して、また別のことを感じて、考えて、行動する。
この繰り返しのなかで、たぶん人間はステップアップしていくことができる。
私がこんなことをひねり出したのは、まだ高校生のころ。
共通一次テスト(いまの、センター試験)のために、倫理社会の教科書を眺めながらだった。
志や目標はどうやって打ち立てるのだろう。
イマジネーション。
ゴールを描くための想像力が必要だろう。
そのために、読書や旅行や人との交流には積極的になるべき。
そんなことを子どもには話してきた。
モンゴル帝国の始祖チンギス・ハン。
彼は、モンゴルの大草原の地平の彼方、周囲を真っ赤に染めながら沈む太陽を見ながら育った。
その感動が、やがて、史上稀にみる大帝国建設の夢に結実していった。
壮大なものを見ることで壮大な夢を描き、壮大や夢を描けてこそ壮大な夢を実現できるものではないか。
思うことは実現する。思わないことは実現しない。絶対に。
海を見たことのない人は、海を渡るという夢を持たない。
船を作り、海図を描き、満天の星を海上から眺めるというイメージを持たない。
コロンブスは海育ちだったからこそ、大西洋の彼方に東洋を、未知の大陸を、太陽の昇る日出ずる国をイメージできた。
そう。
インプットは重要だ。
莫大なインプットのなかからアウトプットのイメージができあがる。
そして、アウトプットに近づくために、感じて考えて行動する。
わが子には、そんなふうに生きていってほしい。
わが子も今、倫理の勉強をする年頃になった。
大学受験に必要な科目のなかで、もしかすると『倫理』は私たちの人生にとってもっとも重要かもしれない。
そんなことを感じる今日この頃、である。
夕食に一杯のワインを
フランスをはじめ地中海沿岸の国では、ワインが食の中心的な位置づけになっています。
アルコールの効用についてはさまざまな議論が繰り広げられてきました。
でも私的には、まったく飲まない人よりも適度にたしなむ人のほうが健康だと考えています。
寿命も長いし、心臓を患う確率も低いように感じています。
特に赤ワインに含まれるポリフェノールは有効とされています。
ただし、適量の定義は守らなければ意味がありません。
男性なら一日二杯まで。女性なら一日一杯まで。
量だけでなく飲み方も重要です。
楽しく食事を取りながら少しずつ。これが鉄則です。
サービスの仕様
●月2回の学習会(テーマは、医療・福祉・お金・法律・葬儀)
いま考えると、学習会を月2回やったのはかなりハードでした。毎回2講座にして、ひとつは私が喋り、もうひとつは毎回ゲスト講師として、医者、看護師、薬剤師、管理栄養士、ケアマネジャー、弁護士、司法書士、行政書士、税理士、自治体職員、消防署員(救急隊)、葬儀屋等を確保しました。なんといってもスケジューリングに骨が折れました。それと、毎回座学だけだと不健康なので、軽体操や歌、ゲームや映画鑑賞(DVD)などで退屈させないような工夫をしました。また、会費とは別に、資料のコピー代やおやつ代として500円をいただくようにしました。もちろん、それらを予め盛り込んで会費を少しアップしてもいいでしょう。
相談ホットラインは、私がこだわった点です。地域の高齢者との会話を重ねるうちに、自治体窓口の使い勝手の悪さが浮き彫りになってきたためです。平日の9時5時しか対応してくれないこと、複数の窓口を回らねばならないこと、必ずしも対応のいい職員ばかりではないこと等、いざという時に頼れないというのがシニアの自治体に対する評価だったのです。だからこそ、私は24時間365日に固執したのです。実際にやってみると、22時から翌8時までの時間帯にかかってくる件数は、会員が100名の場合でも月に2~3件です。土日祝日の昼間の時間帯を併せても10件に届くかどうかで、会員のみなさんによると、「なにかあったときに気軽に相談できるひとがいるという安心感を買っている」ということなのだそうです。
続く
社会人としての心構え①
学生と社会人のちがいにフォーカスしながら、『もう許されない学生時代の3つの習慣』について話していきます。
まずひとつめ。テーマは「行動責任~信頼される言動がチャンスを呼ぶ~』です。
結論から言いましょう。
ビジネスシーンにおいては、話すべきことを決めてから話そうということです。 学生時代は学校にお金を払ってました。だから授業中寝ていようが、授業をさぼろうが、自己都合自己責任。さして問題にはなりませんでした。
しかしこれからは、会社からお金をもらいます。どういう事かと言うと、会社とみなさんおひとりおひとりとの間には契約関係があるということです。だから会社が企業として目指す方向性に協調することが義務づけられます。組織の一員として信頼される、然るべき行動が求められます。そして会社の存続発展に貢献することの対価として、給与や賞与を受け取るわけです。
この研修にしても、お金の出所は会社の経費。みなさんの将来に期待しての先行投資です。このことを理解すれば、例え退屈な研修であろうと、目的意識を持って、会社が負担してくれた金額以上の何かを吸収しなくては、という気持ちにならなければ嘘なわけです。
ですから、みなさんが真っ先に実践すべきことは、「私はこの構図をきちんと理解していますよ」ということを知らしめること。要は、信頼を得るための言動を徹底することです。学生時代のように、わかっただけではダメで、周囲がそうだとわかるよう具体的な言動に表すことが求められるのです。この積み重ねが活躍のチャンスを運んできます。
これがないとどうなるか。時間の経過とともに少しずつわかってくるはずです。チャンスが与えられなくなっていきます。さらに、コンプライアンス違反など、企業の社会的責任を著しく逸脱した場合、社会的制裁を受けることだってあります。この危機意識は絶対に持っておく必要があります。これが社会人としての大前提です。
それでは、「信頼される言動」って具体的にはどんなこと?となるわけですが、ここでザキヤマさん(架空の新入社員)に登場してもらいましょう。入社して間もなくGWというある時、先輩社員がトッププレゼンテーションのリハーサルを土曜日に行うことになりました。
営業所長曰く、「新入社員も積極的に参加して勉強したらいいんじゃないかな」。
その時、ザキヤマさんが一瞬表情を曇らせます。
「ザキヤマ、どうかしたか」
しかめっ面をしながら沈黙すること10秒弱。ザキヤマさんの口から出た言葉は・・・。
「いゃあ、申し訳ありません。そこはちょっと旅行の計画が入ってまして・・・」。
教訓です。社会には建前と本音がある。
入社間もない時期、配属先のムードを把握するまでの期間、一定レベルの信頼を得るまでの期間は、スタンダードな言動を心がけましょう。学生気分が抜けないヤツだなどという印象を持たれて得することはありません。
ちなみに、私の経験則から申し上げると、なぜかプライベートの予定が入っているときに限って、間近になって休日出勤や残業の案件が出てくるんですよねぇ。
感じて、考えて、それから話すということです。
「たちつてと」(短絡的に、中枢神経で、つまらないこと、テキトーなこと、突拍子もないこと)で話してはダメよ、ということです。
(続く)
樋口一葉 ~貧しく、せつなく、いじらしく~
苦労づくめだった一葉がやっと文壇に認められた矢先、肺結核が明らかとなる。長年の過労が原因らしい。
平成24年5月2日(旧暦の3月25日)は、一葉の生誕からちょうど140年だった。