NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
お問い合わせ 042-338-1882

« | »

サービスの仕様

さて、肝心のNPOのサービス仕様を決めておかねばなりません。まず、地域である程度の人脈ができてきて、学習会のトライアルを2~3回こなした段階で、NPOの入会を募ることになります。あなたができること、作り上げた人脈を活用してできること、もちろん、もともとあなたが持っていた人脈も活用してください。例えば、私がいちばん最初に用意したサービスメニューはこんな感じです。

●月2回の学習会(テーマは、医療・福祉・お金・法律・葬儀)
●月1回の会報誌発行
●会員専用のなんでも相談ホットライン(24時間365日)
●具体的な相談に対する専門家の紹介
●入会金ゼロ、月会費1,000円

いま考えると、学習会を月2回やったのはかなりハードでした。毎回2講座にして、ひとつは私が喋り、もうひとつは毎回ゲスト講師として、医者、看護師、薬剤師、管理栄養士、ケアマネジャー、弁護士、司法書士、行政書士、税理士、自治体職員、消防署員(救急隊)、葬儀屋等を確保しました。なんといってもスケジューリングに骨が折れました。それと、毎回座学だけだと不健康なので、軽体操や歌、ゲームや映画鑑賞(DVD)などで退屈させないような工夫をしました。また、会費とは別に、資料のコピー代やおやつ代として500円をいただくようにしました。もちろん、それらを予め盛り込んで会費を少しアップしてもいいでしょう。
 
会報誌は完全手作りで、学習会の様子や次回の予告、あなたの関心あるテーマで記事を書くのもいいでしょう。小学校時代の学級新聞のイメージで柔軟な発想で作成することが重要です。ネタに困ったら、会員を順次紹介していってもいいですね。
 

相談ホットラインは、私がこだわった点です。地域の高齢者との会話を重ねるうちに、自治体窓口の使い勝手の悪さが浮き彫りになってきたためです。平日の9時5時しか対応してくれないこと、複数の窓口を回らねばならないこと、必ずしも対応のいい職員ばかりではないこと等、いざという時に頼れないというのがシニアの自治体に対する評価だったのです。だからこそ、私は24時間365日に固執したのです。実際にやってみると、22時から翌8時までの時間帯にかかってくる件数は、会員が100名の場合でも月に2~3件です。土日祝日の昼間の時間帯を併せても10件に届くかどうかで、会員のみなさんによると、「なにかあったときに気軽に相談できるひとがいるという安心感を買っている」ということなのだそうです。

続く

トラックバック URL

コメント & トラックバック/ピンバック

コメントはまだありません。

コメント