病院のルーツはホスピタリティ


話を医療機関に戻そう。“止まらない医療ミス”は、衝撃というよりも恐怖である。病院のことを英語でホスピタル(hospital)とかホスピス(hospice)という。本来、ホスピタルやホスピスはホスピタリティとルーツは同じである。治療に訪れる患者を優しく治癒することが目的であり、病院というところは、患者や外来者に対して親切に厚遇すべき場所の筈である。ところが、昨今の大学病院や公的病院で発生する注射ミスや手術ミスなどは、信じられないニュースとしか言いようがない。


そもそも大病院に患者が集中する理由は、一般の開業医よりも、医師の知識や経験、カバーし得る領域、検査機器等の設備など、あらゆる点で自分の病気を正しく診てもらえる確率が高い、そんな患者の信頼の表われである。それなのに、そうした大病院に限って医療ミスが続発しているのだ。「人間のやることだから」では済まされない人為的ミスであり、まさに人災という以外に言葉が見つからない。こうした事件が発覚するたびに、当該病院の医師たちは記者会見をして陳謝している。

しかし、病院で働く医師、看護師、その他の職員たちは、果たして自分たちがホスピタリティ・ビジネスに従事しているということをどの程度自覚しているだろうか。病院では、患者は問診票を書かされ、さまざまな質問をぶつけられる。医師や看護師の前で裸にされたり、寝かされたり、彼らの思うように奴隷のごとく服従を迫られる。そして、十分な説明もないままに注射され痛い目に遭わされる。入院患者の場合はもっとひどい。見舞い客の訪問時間も制限され、完全看護ならぬ囚人扱いである。そこにはプライバシーもなく、食欲のわかない最低限度の食事しかあてがわれない。まるでトイレと最低限の食物を与えられた拘置所の囚人と何ら変わらないではないか。医師や看護師たちは、ホスピタリティという言葉を知っているのだろうか。

「Youth(青春)」とタイタニック号遭難事件

20世紀最大の海難事件、タイタニック沈没から今年でちょうど100年だ。

1912年4月14日夜、若き無線士ディビッド・サーノフがNYのワーナー無線局で当直夜勤していると、突然SOS信号が飛び込んできた。2400kmも彼方の大西洋上からのもので、豪華客船タイタニック号が氷山に激突し、沈没しそうだという。彼はすぐに湾岸警備隊に連絡。まだ微弱な電波しか出せなかった時代。米国政府は、混信を避けるべく、ワーナー無線局以外の周囲の無線の一切を封鎖。サーノフは、沈みゆくタイタニック号および救助に向かう汽船との交信を三日三晩続けた。

最終的に、船内総人員2208人のうち700人あまりの人々がかろうじて生還した。無線通信のおかげであった。その威力に世界中が驚き感動したが、そのなかのひとりに、『青春』を書いたS・ウルマンがいたことは想像に難くない。

この史上最大の海難事故が起きたのは、ウルマン72歳の誕生日の翌日のことである。ウルマンは、無線基地に勇気と希望を託そうとしたのではなかったか。死と紙一重の地獄のような状況下で、最後の最後まであきらめることなく、いのちのメッセージを交信しつづけたアンテナに「青春」を見たのではなかったか。

わたしの目標

Stop the Junk! (ジャンクフードを撲滅せよ)

経済的利益に基づいて動く食品産業界は、私たちが自らの健康管理に役立つ情報を得るたびに、自社の不利にならぬよう情報を操作してきた歴史がある。 

1990
年代以降、私たちはカロリーの過剰摂取が肥満を引き起こすと教えられてきた。その後、肥満の主な原因が食事に含まれる脂肪の量であることに私たちが気づくと、食品会社は低脂肪や無脂肪の商品を発売し、「これでもう体重を増やさずに好きなだけ食べられる」と宣伝した。


さらには、もともと脂肪など含んでいないキャンディーやプレッツェル等の商品パッケージまで変え
て、健康的な脂肪ゼロの新商品を開発したように思わせた。

しかし、これら低脂肪あるいは無脂肪の商品には、極端に砂糖と炭水化物が多いことは私たちは
伝えられずにきた。そして、砂糖や炭水化物は、体内で消化されると脂肪に変わること、さらに長い目で見れば、以前の太る商品より身体に悪い、中毒性のある化学調味料がふんだんに加えられていることも伝えられなかった。

その結果、
1990年代後半から、低脂肪・無脂肪食品の売上が伸びるのと比例して、過体重や肥満の人が着実に増えていったのである。

そして今日、私たちの多くはあまりにも忙しすぎて、新鮮な材料のみを使って食事の準備をすること
などできやしない。そこでやむを得ず、一部または完全に調理された食品、つまり、脂肪や砂糖、ナトリウムや中毒性のある化学調味料をたっぷり使って加工された食品を購入している。

現代にはびこる悪しき食生活を改めなければならない理由をご理解いただけただろうか。
ではどのよ
うに変えていくのか。次回からは、この点についてお届けしたい。
 
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ジャンクフード(junk food)とは、エネルギー(カロリー)は高いが、他の栄養価・栄養素の低い食べ物のこと。具体的には、ファストフードのハンバーガーやドーナツ、ポテトチップスやポップコーン等のスナック菓子全般を指し、単に食感を通じた快楽や満腹感を目的とする食品の総称。

口当たりが良いこと、少量でもカロリーが高いことから、摂りすぎによってこれまでは成人病の一傾向であった肥満や糖尿病等の若年化が生じ、生活習慣病の原因になるとされている。
「ジャンク」(junk) とは、「がらくた」・「屑」の意味。

社会福祉士がもっとも活躍できる市場


 ここまでの話で、「新・社会福祉士は、医療・福祉分野のビジネスコンサルティングを実施できる可能性を秘めた唯一の国家資格保有者」ということをご理解いただけただろうか。ここで、可能性を秘めた・・・と自嘲気味に言っているのは、社会福祉士はこれまでの過程で、おそらくコンサルティング技法やマーケティングについての知識修得を殆どやっていないからである。この部分をマスターすれば、「
新・社会福祉士=国が認めた医療福祉ビジネスコンサルタント」としてもまんざら嘘にはならない。

 従って、これからは社会福祉士が一番意識しなければならない競争者は、ズバリ、経営コンサルである。マッキンゼー、ボストン、ADL等のそうそうたる外資系戦略コンサルファーム、会計系と称されるプライスウォーター、アンダーセン等。日本でいけば、野村総研、日本総研、三菱総研・・・等となる。


 これらとまともに戦ったのでは話にならない。医療福祉分野に特化すれば知識も経験もこちらが上と言い張ってみたところで、彼らが本気で学ぼうとすれば簡単に追いつかれてしまうだろう。それぐらい有能で要領のいいヤツの集団である。とすると、彼らに絶対にマネのできない社会福祉士の強みがあるか?あるのです!ズバリ、コンサルティングフィーがそれ。40歳で年俸2000万円以上がゴロゴロいるのがコンサルティング業界である。

 ちょっと考えればわかることだが、彼らがそんなに高い給料をもらっているということは、彼らの顧客(クライアント)が高い料金を支払っているということで、要は単価が高いのだ。1人月500万円から1000万円が相場で、時給換算すると、5万円から10万円になる。(コンサルの世界では、通常1人月と言えば、ひとりのコンサルタントが20日間稼働することを意味する。同様に、1人日は5時間。)

 因みに医療福祉の世界ではどんなものか。もっとも高額とされる医師にしても、講演を依頼されて1時間5万円もらえるひとは滅多にいない。社会福祉士はどうか。私は、今まで資格取得予備校で喋っていちばん高くて1万5千円。相場は5千円から7千円といったところではないか。

 つまり、社会福祉士は、今の2倍から3倍の単価設定をしても、いわゆる経営コンサルタントよりは価格競争力を発揮できる。間違っても世間のコンサルティング会社が値段を下げてまで仕事を取りにかかることはない。社会福祉士は、今ある医療福祉の知識・経験に加えてコンサル技法とマーケ知識を身につければ、医療福祉ビジネスコンサルティングという市場においては、名うてのコンサルタントよりも品質の高いサービスを低価格で提供することが可能なわけである。

 もちろん、社会福祉士内部の世界においても同様で、医療福祉業界のようなマーケティングの工夫、商品・サービス企画の工夫が殆どなされていない業界では、アナタがほんのちょっぴり商品・サービス戦略、価格戦略、市場戦略を練っただけで、新人社会福祉士の方々でもすぐに先輩たちを抜き去ることができるだろう。もっとも、抜くの抜かないのと言ったところで、そもそも立っている土俵が違うわけではあるが・・・。

相続:小規模宅地特例&特定居住用宅地特例5

Q:
私の実家は土地・建物とも父名義で、父と母が同居していた。
この度父が亡くなった、亡くなる半年ほど前から両親の身の回りの世話をするため、私が実家に戻り両親と生活していた。今回の相続で私が実家を相続した場合、下記のような場合でも「同居親族」として小規模宅地等の減額を受けることは可能か。

  ・私には私名義の自宅があり、現在も妻が生活している。
  ・約半年前に実家に戻り、実際に両親と生活していた。
  ・父が亡くなって約2ヶ月後に住民票の住所を実家に移した。
  ・いずれは私の妻も呼び寄せ、終身ここで生活するつもり。

A:
この特例は、生活の基盤となっている住居もしくは店舗(事業に使っている建物)を、相続税支払いによって手放さないでい威容にとの主旨で制定されたもの。住民票を移したからといって、共に生活しているということにはならない。あなたには他に持家があり、そこに妻が居るわけですから。

また、両親(被相続人)と同居していたことよりも、生計をひとつにしていたことが必須要件。従って、現状ではこの特例を受けることは無理。

医療機関にとってのロイヤルカスタマー

ロイヤルカスタマーとは、例えば「私はいつもあそこの診療所に通っているから、誰々先生を紹介してあげましょう。」というように、新しい患者さんをご紹介いただけるような患者さんを指す。既存の患者さんのご協力が得られるようになるということ。

もちろん、スタッフがただ患者の名前と顔を覚えているというだけでは患者さんのハートを掴むところまではいかないだろう。そこで、患者さんに感動される接遇を心がける必要がある。

感動というのは、相手が予期せぬことをしない限り発生しない。しかし、一度感動が生まれれば、それが印象として残り、いわゆる口コミとして広がっていくわけだ。


私は、社会人になって最初の仕事で百貨店との関わりを持って以来、「サービス」というものについてあれこれ考える機会を多く持ってきた。どうすれば、あのお客様が何回も繰り返し買物をしてくれるだろう。どうすれば、年間10万円しか買ってくれていないお客様が、年間100万円買ってくれるようになるだろう・・・といった具合に。

突き詰めてみると、サービスには、施設などのハードウェアによるサービスと、人による接遇等のソフトウェアによるサービスがある。これらを駆使して、患者に感動を与えることがサービスの目的ではないかと思う。

青春とは何か?

『青春』by サミュエル・ウルマン(Samuel Ullman, 1840年 – 1924年):アメリカ合衆国の実業家・詩人・教育者。ドイツ・ヘッヒンゲン出身。ユダヤ系ドイツ人であったため、迫害を避け米国アラバマ州へ渡る。 80歳の記念に自費出版した『80歳の歳月の高見にて』に収められた詩"YOUTH"(青春)は、第二次世界大戦後、アメリカの雑誌リーダーズ・ダイジェストに掲載され、連合国総司令官を務めたダグラス・マッカーサー元帥が座右の銘として執務室に掲げたことから、日本でも知られるようになった。経済界の先に立つ人物の間では古くから有名で、松下幸之助も座右の銘としていた。

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青春とは、若い肉体の中ではなく、若い精神の中にある。
強い意思、豊かな想像力、燃え盛る情熱と勇気、挑戦して感動する心の中にある・・・。

誰の中にもひとつの無線基地(Wireless Station)があり、たくさんのアンテナ(Aerials)が立っている。そのアンテナを常に高くそびえ立たせ、森羅万象から送られてくる「いのちのメッセージ」を受信し続ける限り、私たちはいつも青春の中にある・・・。
 
青春とは 真の青春とは 
若き肉体の中にあるのではなく 若き精神の中にこそある
薔薇色の頬 真っ赤な唇 しなやかな身体
そういうものは たいした問題ではない
問題にすべきは つよい意思 ゆたかな想像力 もえあがる情熱
そういうものが あるか ないか
こんこんと湧き出る泉のように 
あなたの精神は今日も新鮮だろうか いきいきしているだろうか
臆病な精神の中に 青春はない
大いなる愛のために発揮される
勇気と冒険心の中にこそ 青春はある
臆病な二十歳がいる 既にして老人
勇気在る六十歳がいる 青春のまっただなか
歳を重ねただけで 人は老いない
夢を失ったとき はじめて老いる
歳月は皮膚にしわを刻むが
情熱を失ったとき 精神はしわだらけになる
苦悩 恐怖 自己嫌悪
それらは精神をしぼませ ごみくずに変えてしまう
誰にとっても大切なもの それは感動する心
次は何が起こるのだろうと目を輝かせる 子どものような好奇心
胸をときめかせ 未知の人生に挑戦する喜び
さあ目を閉じて 思い浮かべてみよう
あなたの心の中にある無線基地
青空高くそびえ立つ たくさんの光輝くアンテナ
アンテナは受信するだろう
意多大な人々からのメッセージ
崇高な大自然からのメッセージ
世界がどんなに美しく 驚きに満ちているか
生きることが どんなに素晴らしいか
勇気と希望 ほほえみを忘れず
いのちのメッセージを受信し続ける限り
あなたはいつまでも青年
だが もしもあなたのアンテナが倒れ
雪のように冷たい皮肉と
氷のような頑固な失望に覆われるならば
たとえ二十歳であったとしても
あなたは立派な老人
あなたの心のアンテナが
今日も青空高くそびえ立ち
いのちのメッセージを受信し続ける限り
たとえ八十歳であったとしても
あなたは常に青春
青春とは 真の青春とは
若き肉体の中にあるのではなく
若き精神の中にこそある

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青春とは、夢や希望があること。その実現のために情熱を燃やしていること。
『青春=夢×情熱』なのだ。 (by 新井満)

 

改めて・・・私たちの気づき

従来の医療は、頭痛・胃の不調・疲れ・関節炎等のありふれた疾患を老化現象だからあきらめなさいと言ってきたが、これらの疾患は、過体重や肥満と同様、ひどい食生活からくる必然的な結果
自分の身体を大切にすることを学ばない限り、健康的な生活はできないし、生活の質も改善されない。

★食生活革命および食生活教育の強力推進

不健康で太りすぎの人たちは、自らの人生をコントロールするために何をすべきなのか。私たち管理栄養士はは、どのような形で具体的なサポートができるのだろうか。


私たちの身体は、毎日
2000万個の赤血球を作り、120日毎に全ての血液が入れ替わる。皮膚は3月毎に完全に生まれ変わり、古い骨は90日で分解され新しい骨に置き換わる。こうした機能を担うのがタンパク質・ビタミン・ミネラルであり、これらが毎日供給されなければ、カロリーとしていくらエネルギーを摂取しても、身体の内外の器官で死んだ細胞を入れ替えられなくなってしまうため、結果として心身に不調が生じてしまうのだ。

具体的には、情緒不安定、疲労、不安、頭痛、混乱、筋力低下といった症状が表れ、長期にわたっ
てこれらの栄養が不足すれば、ガン、高血圧、アルツハイマー病をはじめ、私たちが老化の一部として受入れるよう教育(?)されてきた多くの病気を引き起こす可能性を孕んでいる。

これらの疾患に対して、これまでの医療では、それぞれの症状を薬で治療・緩和するのが一般的
(対症療法)であり、根底にある問題、つまり、どのような食生活をして、どの栄養が不足しているのかに目を向けてこなかった。

だからこれからは、みなさまが健全なる食生活を追求するための動機づけ、正確な情報、具体的な
手段を積極的に提供していきたいと考える。

まずは第
1ステップとして、食生活革命(医学的・栄養学的に裏づけされた正確な情報に基づく、摂るべきでない食物の排除)の動機づけを行っていく。

2ステップとして、あるべき食生活とその具体的な実現方法について提言していきたい。

新・社会福祉士の定義


 「社会福祉士とは、専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業とする者」・・・これが従来の社会福祉士の定義。


 そして、私が決めた新解釈は、そのサービス対象を変えて、「社会福祉士とは、専門的知識及び技術をもって、既存事業のみで経営維持することが困難な事業体、または新たに医療福祉関連事業に参入せんとする事業体の福祉ビジネス立上げに関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業とする者」としたのである。


 詐欺師のように思われたかも知れない。しかし、社会福祉士の資格を使って成果を形にする(つまりはお金を稼ぐということ)ためには、運悪く社会的に弱い立場にいる者たちだけを相手にしていたのではダメ。なぜならば、社会的弱者はまず殆どの場合、まちがいなく経済的にも弱者であるから。「福祉」そのものが元来「救済・施し」等と位置づけられてきた訳で、致し方ないところもある。だが、それだけに固執するのではなく拡大解釈をしてもいいのではないか。


 介護保険以降、かなりの民間企業もこぞって医療・福祉の領域に足を踏み入れてきている。わが国の人口動態、すなわち市場構造の変化からもこの傾向は益々強くなっていく。こうした環境の中で、医療や福祉の法制度、その経営環境の現状と方向性、海外の先進事例、高齢者・障害者やその家族の理解・・・等々。これらを体系的に学んできた社会福祉士は、福祉ビジネスへの新規参入を検討する事業体を、さまざまな視点から成功裏にあるべき姿にナビゲートすることができる可能性を秘めている。しかも、100%生活者視点に立って。(営利主義だけではなく、利用者の便宜を前提として、という意味)


 そこで、改めて・・・。社会福祉士がステップアップするための、社会福祉士の新解釈を記すとこうなる。

 「社会福祉士とは、医療福祉関連ビジネスを実践指導できる唯一無二の国家資格取得コンサルタントである。」


 なお、因みに世の中にはびこる無数の「コンサルタント」であるが、この名称はだれが認定するものでもなく、誰でも自由に名乗ることができるものである。要するに、一瞬凄いスペシャリストのような印象を与えるが、何ら根拠のない職種なのである。であるから、社会福祉士という明確な根拠、国家資格を有するものがコンサルタントを名乗ることに価値が出てくるのである。


 現代社会において、社会福祉士が特定の一施設・一機関にて業務に当ることは、望ましくない。ケアマネジャーが特定事業体に籍を置いてしまったことで、利用者視点からのQOL(生活の質)向上という本来の役割を果たせずにいるのと同様の結果をもたらす危険性を孕んでいるからである。

相続:小規模宅地特例&特定居住用宅地特例4

Q:
現在、父所有の土地に父母が一軒家で住んでいる。これを取り壊し、この土地に3世帯住宅(父母、兄夫婦、妹夫婦)を建てて一緒に暮らす計画あり。住宅の形態を検討中である。

①3つの戸建②メゾネット方式での3部屋③二世帯住宅+一戸建て・・・。

どれを選択すれば小規模宅地等の特例(80%減額)を受けられるか。または、受けられない?


A:
この特例を受けられる基本的な条件は「生計の同一」であり、建物の形態ではない。父(将来の被相続人)と生計をひとつにしていれば、二世帯住宅で生活区域が別であっても申請・適用は可能。

ただし、二世帯住宅でも『階段が外付け』の場合、実質的に同居とは見なされず適用除外となったケースもあるらしいから要注意(プライバシーどうのこうのといった問題がなければ、内階段にしておくに越したことはない)。また、この特例には期間があり、将来に渡り保障されるものではないとご承知おきを。

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NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
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