NPO法人 二十四の瞳
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日本の患者は我慢強すぎる・・・

こんにちは、ジャムおじさんです。先日、ニューヨークにいる親友が久々に帰国したので、一杯やってきました。で、あちらの病院の療養環境についていろいろとナマで教えてもらいました。わが国の病院の体制は簡単には改善されそうにありません。結論としては、患者自身が認識を改め、厳しい批判や選択の目を光らせることによって、改善をうながしていくしかなさそうです。
 
病院はあくまでも患者のためにあるということを、まずは患者さんたちにしっかり認識していただきたいのです。医者やスタッフに遠慮することはありません。自分の意思や希望や疑問を、病院側にきちんと伝えていく必要性を感じています。逆にそうでなければ、主治医や看護婦とよい関係を保つことはできません。
 
いつも気になることですが、日本の病院では、患者に対するスタッフたちの態度が敬意を欠いています。患者が高齢の場合、看護婦や他のスタッフがまるで幼児でも扱うような態度で接することもあります。立派な大人が幼児語で呼びかけられれば、不快に感じるのは当然です。そんなときは、対等な大人として扱うようにはっきり要求すべきです。
 
担当医にもっと病室まで来てもらいたいなら、そう申し出てください。主治医なら毎日、少なくとも一度はベッドを訪れるのが当然だし、病状によってはもっと頻繁に様子を見るべきです。よい医師なら、かならずそうします。
 
もし、あなたと担当の看護婦がうまくいかないときは、本人に直接、自分の気持ちを伝えるのがいちばんよい方法です。一度は自分の口から、不満や要求を具体的な言葉にして伝えなければなりません。それで解決できないときは、主任や婦長に相談します。

 「痛み」だって、かならずしも我慢する必要はありません。痛みについては、患者と医療スタッフの考え方が往々にして異なり、医者のなかには、鎮痛剤の処方を嫌う人もいます。看護婦が忙しくて、なかなか相手にしてもらえないこともあります。

 「手術の後は誰だって痛むんですよ」
 「しばらくの間だから我慢してくださいね」
 
しかし、痛みの感じ方は人それぞれに違います。同じ病気で、同じ手術を受けたとしても、ある人は比較的、楽な術後を過ごし、別のある人は耐えがたい苦痛を感じます。もし、あなたが痛みをあまり我慢できないたちだと思うなら、「病気なんだからしょうがない」などとあきらめず、スタッフに訴えるべきです。医者や看護婦に迷惑がかかるなどと心配するのは筋違いです。痛みを軽減するのも彼らの仕事です。痛みがとれればその分、回復も早いのですから、我慢するのは賢いことではありません。


変に「(病院にとって)良い患者」になってしまうと、それこそ病院のいいようにされてしまう・・・。悲しいことですが、これがわが国の実情だと認識しておいたほうがいいと思うのです。

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