NPO法人 二十四の瞳
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華コマ流“マザーハート組合せ理論”とは

今回も、美人料理研究家・華野小町先生の食育論の続きです。
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私が本当に提供し続けていきたい食事とは、ズバリ「家庭の味」です。一流ホテルの一流シェフが作ったような料理ではなく、どこの家庭にも、冷蔵庫を開けたら普通にある食材を使って、大切な家族のために、お母さんが真心こめて作る食事です。つまり、家計にも優しくて、愛情もたっぷりの食事。これに管理栄養士としての付加価値をミックスしたものにしていきたいと考えています。

しかしながら、現代のわが国においては、お母さんたちも忙しいという現状があります。従って、ついつい「お袋の味」ならぬ「袋の味」に逃げてしまいがちです。そうしたくなる気持ちやそうせざるを得ない事情は、3児の母で、仕事も抱えている私には実感としてわかります。ですが、レトルトのカレーの他に、ほんのちょっとお母さんの手間を割いて残り物の野菜サラダを添えたり、ゆで卵をチューリップにかたどって添えたりするだけで、お母さんの愛情が子どもたちにものなのです。

オニギリを握る時、手で握るのは手の平から出るエネルギーが入り一段と味が良くなるからだと知ってましたか?手打ちうどん、ソバと同じ理屈です。食べ物を手で練るとか触るとかは、同じ料理を一段と美味しく食べるコツなのです。インドの人達が箸でなく手で食べるのはその方が美味しいからかも知れません。そう考えると、お母さんがじっくりとひき肉を捏ねてつくったハンバーグは、最強の愛情料理ということになるのです。

忙しいのは百も承知ですが、「忙」とは心を亡くした状態です。心ここにあらずで大切なお子さんと接することだけは避けたいものです。

【華野小町プロフィール
宮崎出身の麗しき料理研究家。管理栄養士。卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。

 

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