ドクトルJクリニックのこと

    私は現在、京都と東京の2ヵ所にクリニックを構えています。がんの患者さんを筆頭に、西洋医学で見放されてしまった人、西洋医学に見切りをつけた人、さまざまな問題を抱えた人たちが全国から集まってきます。クリニックでは、漢方と人胎盤組織療法、温熱療法をベースに治療を行っています。漢方はエキス製剤でなく生薬を煎じています。そのほうが成分も濃く出ますし、何よりも患者さん個々の症状にあわせたオーダーメイドで処方できるというメリットがあるからです。鍼灸では、刺絡療法といって、ツボに針を刺して鬱血を取ることで血流をよくする治療を行っています。あと、積極的に食事指導を行っています。食は治療の基本です。栄養をバランスよくきちんと摂ること。そしてよく噛むことで脳を活性化させることが非常に大事なのです。

    毎日の診療においては、とくに
3つのことを意識的に心がけるようにしています。
ひとつめは、初診時には必ず、30分程度のオリエンテーションを行います。そこは、患者さんおよびご家族と私とのあいだにパートナーシップが結ばれるかどうかの判断を下す場でもあります。

 まずは、治療方針の共有です。前医から取り寄せた検査データに基づいて、私から患者さんとご家族に所見を伝えます。そして治療方針と治療内容を共有していきます。東洋医学が必ずしもパーフェクトではないことも、科学的に証明されていない部分があることも含め、真実を明確にお伝えしています。

 もちろん患者さん側の自由選択もあります。しかし一方で、私にも譲れないところもあります。自分ならどうするか。なぜならば…という部分にまで踏み込んで、ご理解いただけるまで話し合うようにしています。場合によっては、もとの西洋医学の世界へ戻るよう勧めることもあります。私なりに西洋医学と東洋医学の適時適材適所を持っているつもりです。それを患者さん側が理解してくれて、納得してくれて、その上で私を信頼してくれて初めて契約成立ということになります。もちろん、物理的に契約書があるわけではありませんが、このようなプロセスを経ることで、目的を共有して一緒に治療に取り組んでいこうという関係ができるわけです。

 そしてつぎに生活指導です。がんをはじめとする現代の病気のほとんどに食生活の乱れが影響しています。これを見直すことはもっとも重要だと考えています。他にも運動や呼吸法や睡眠など
7項目について、詳細かつ具体的なアクションプランを指導したうえでマニュアルを渡すようにしています。紙で渡してあげると、やはり患者さんは嬉しいようです。


 さいごに、向かい合った相手が喋りやすい雰囲気をつくることです。まだまだ発展途上かもしれませんが、いろいろと勉強して工夫しています。ご高齢の患者さんですと、なかなか緊張してしまってご自分のことなのにうまく話せないという心配もあると思うのです。それでなくとも、「医師が上、患者が下」的な風潮がはびこっていますから、何とか患者さんと同じ目線でお話を聴くことが大切かなと。リラックスしていただくことで正確に状況把握したいということですね。でないと適切な診断や治療ができなくなってしまう危険性があります。信頼関係を築くには、やはり円滑なコミュニケーションが不可欠です。患者と医師というよりは、人と人として向き合う関係こそが、効果的な治療に繋がっていくと認識しています。


NPO法人 二十四の瞳
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(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
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