薬の多さにびっくり
質問:
高血圧と頭痛で通院して1年以上になります。通院するうちに薬が増え、現在は8種類にもなります。
息子から「副作用が出るからやめておけ」と叱られるのですが、先生に尋ねることもできず悩んでいます。(70代・女性)
根本の症状さえ抑えればいいものを、正直驚きました。さて、薬剤師からのアドバイスです。
息子から「副作用が出るからやめておけ」と叱られるのですが、先生に尋ねることもできず悩んでいます。(70代・女性)
回答:
根本の症状さえ抑えればいいものを、正直驚きました。さて、薬剤師からのアドバイスです。
★日本の医師は、臨床薬理学を無視してガンガン薬を処方する嫌いがある。米国では3剤までに抑えるのが原則。相談者の場合、米国なら2剤で済むと考えられる。
★高齢者の場合、各臓器の機能が低下しているため、薬の分解速度が遅い。よって、何種類もの薬を一日に複数回飲めば、体内で薬同士の相乗作用が生じ、非常に危険である。
私の父の主治医であった、全日本病院協会副会長の天本宏氏は言っている。「薬は飲まないに越したことはない。医師も患者さんも『医療には限界がある』と認識すべき。
健康寿命を決める因子は、食事・運動等の生活習慣が50%、住まいや人間関係等の環境が20%、持って生まれた遺伝子が20%。薬を含めた医療の影響は僅か10%に過ぎない」と。
薬を出す場合、医師はキッチリと説明する。不安ならば患者もしっかり質問する。いま、そんな関係が求められているとつくづく感じる。