子どもを病気にしない食事
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まずは、どのようなものを食べればいいのか。私がお奨めするのは、まず、無農薬の天然の食材が望ましいということです。なぜならば、意図的に食物を美味しくするための化学薬品や化学調味料等は、子どもたちの身体に、アレルギーをはじめとする様々な変調をもたらすからです。
昔は食べることがなかった食品を、現在は食べるようになっています。
日本人もつい最近までは、どこの家庭でも火の通った和食が基本でした。ところが、急激な欧米化が進み、国の指導で今までに食べていなかった食品が主流になってしまいました。
人間は牛乳・肉・卵を食べなくとも生きていけます。動物性食品は、本来必要ないのですが、食べるとからだがどんどん大きくなりますので、体格はよくなります。しかし、もともと必要がないので、合わない人もでてきます。(体質が悪くなります)
元来、日本人は草食でしたが、今ではすっかり雑食になってしまいました。それに呼応するかのように、現代の栄養学は、本来必要ないものを必要だと仮定した栄養学になっているので、体質の悪い子には悪影響を及ぼします。
それから、重要なのがバランスです。私たちが口にするすべての食物は、次にあげる6つの栄養素の1種類以上から構成されています。
①水分②炭水化物(砂糖、パン等)③脂質(脂肪、油等)④タンパク質(肉類、魚介類、卵、野菜等)⑤ビタミン(果物、野菜等)⑥ミネラル(果物、野菜等)
消化活動は、食物が口に入り、歯と唾液中の酵素により分解され、その後、胃の消化液の働きで、これら6つの栄養素に消化されていきます。
タンパク質、ビタミン、ミネラルが毎日きちんと供給されなければ、カロリーとしてどれほどエネルギーを摂取しても心身に不調が生じてしまいます。
具体的には、情緒不安定、疲労、不安、頭痛、混乱、筋力低下といった症状です。長期に渡ってこれらの栄養が不足すれば、がん、高血圧、アルツハイマーをはじめ、これまで老化の一部として受け入れさせられてきた多くの病気を引き起こす可能性があるのです。
毎日必要とするタンパク質、ビタミン、ミネラルは比較的少量で、しかも天然の食物に豊富に含まれています。にもかかわらず、現代の食事は、こうした栄養素の必要最低量すら満たしていないという現実があるのです。(続く)
【華野小町プロフィール】
宮崎出身の麗しき料理研究家。管理栄養士。大学卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
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