がんのこと

こんにちは。アンクル・ジャムです。
今日は、これによって日本人の2人に1人が死ぬとされている病気、『がん』についてです。
厳密に言うと、私的には、現時点で「がんは病気ではなく老化現象の一種かな…」と認識しています。
 
なぜならば、30年以上人間をやっていれば、誰の身体にもがん細胞が発生するものだという話を複数の医師から聞いたからです。それでも若くて免疫力が機能していれば、NK
細胞等によって問題のがん細胞をやっつけてくれるということです。
 
だから、私たちはがんになったらどうしようと不安を抱えながら暮らすのではなく、ストレスを溜めない生活を心がけるべきで、そうすることで免疫力を高めることが可能だという説明に納得したわけです。
 
私が最初にがんについて調べ始めたのは、会員のご主人が末期の腎臓がんになったのがきっかけでした。かなりの本を買い込んで読み漁りました。そのうえで知り合いの医師たちにがん治療に対する基本的な考え方を尋ねてまわりました。
 
さて、私が読んだ本のうち、もっともすんなりと理解できたのが、元フジテレビのアナウンサーであった逸見正孝さんのがん治療に関する論争で有名になった、慶応大学の近藤誠医師が書いた『本音で語る!よくない治療だめな医者』でした。
 
医師が書いた本の多くは、基礎知識を持っていない一般読者が内容を理解するのは難しいと思います。しかし、同著に限らず近藤医師の文章は、素人にも実にわかりやすく書かれていて好感が持てます。まさに腑に落ちるという感じで、読んだ後にすっきり感が得られます。
 
で、近藤医師の結論ですが、「痛くもかゆくもなければ、なるべく医療機関や検査に近づかないこと」という単純ではあるけれど衝撃的なものでした。下手に(医療機関や医師にとって)良い患者になってしまうとどうなるかが詳しく書かれています。
 
さらに、興味深いのが医療者との接し方について、具体的なアドバイスが挙げられていることです。「いい救命救急センターに当たるかどうかは運次第」、「外来の検査で一番危険なのは内視鏡」、「薬を3剤以上処方する医師は要注意」、「風邪のときに処方される抗生物質と解熱鎮痛剤には要注意」などと警告を発しています。
 
肝心のがん治療については、①がんの手術はしないこと ②がん検診は不要 ③抗がん剤は効かない ④本人に告知せよ  とスタンスを明確に言い切っていて気持ちがいい。とくに、逸見政孝氏、山川千秋氏を例にとって、がん手術の有効性に疑問を投げかけた部分は、それまで「がん=摘出手術」と凝り固まっていた先入観を払拭するには十分の説得力がある。
 
まだまだ自分の周囲にがん患者が現れないと、がんについてじっくりと考える人は少ないだろう。それでも、家族や知人にがんが発見されたときのために読んでみてはどうでしょう。
 
実はこの本を、先述の会員のご主人にプレゼントしました。後でご本人から言われたのは、「知りたかったことがわかりやすく書いてあって救われた。あの本のおかげで主治医に勧められた手術を断ることができました」というお礼の言葉でした。また、会員である奥さんからは、「とても良い本をくださって感謝のひとこと。あの本を読んでから、主人の毎日の言動も穏やかになりました。心の拠り所になったみたいです」というお手紙をいただきました。ちなみに、末期がんと宣告されてから3年半。ご本人はいまも穏やかに暮らされています。


NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
お問い合わせ 042-338-1882