NPO法人 二十四の瞳
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面会時間…、さて欧米では?

こんにちは、ジャムおじさんです。
今回も、『患者中心の医療』というものを考えてみたいと思います。
 
ニューヨークにいる親友は、第一子が生まれたとき、24時間、NICUに入室可能と知って、さすがはアメリカだなぁと感動したそうです。おかげで仕事に集中できたし、夜、仕事を終えてからわが子の寝顔を眺めてから帰路につくことが日課になったといいます。実は、カナダでも、オーストラリアでも同じです。これらの国々の病院は「患者中心主義」に基づき、できるだけ患者や家族の要望を受け入れようとしているのです。もちろん、面会客が多ければスタッフたちの仕事の効率性に支障が出るのは、どの国のどんな病院でも同じです。それを承知のうえで、病気の赤ちゃんや未熟児が両親とともに過ごす時間のほうをより重視しているということです。
 
昨年、患者満足経営で有名な亀田総合病院の院長にお話を聞く機会がありました。アイオワ大学病院では、家族は24時間いつでも入院中の子どもに面会できるそうです。父母や兄弟はもちろん、父母が許可した人はいつでも面会できるというのです。駐車場にクルマを置いてから、NICUの新生児ベッドに着くまで、着替えを求められることもありません。これは、全米で普通に見られる光景です。亀田総合病院では近いうちに同様の方式を採り入れるそうです。外来者が普段着のまま赤ちゃんに面会したとしても、通常、赤ちゃんの生命に危険が及ぶことはありません。特別なリスクファクター(危険因子)がある赤ちゃんに限って、隔離等の適当な予防措置が必要ということに過ぎません。
 
亀田総合病院に全国から患者が集まる理由の一端を聞いた思いがします。ちなみに、同院の全職員に課せられている行動指針は、“Say Yes”。この標語は、患者さんからの要望に極力Noと言わないこと、何とかして方法を見出そうとする創意工夫を表しているとのことです。
 

次回も、もうちょっとだけ『患者中心の医療』について考えてみましょう。

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