新生児との面会時間について…
こんにちは、ジャムおじさんです。
つい最近、中高の後輩で、わがNPOを強力にサポートしてくれているHさん(男性)に、待望の第二子が生まれました。大変元気な男の子で、Hさんもひと安心といったところです。というのも、私どもNPOの活動を通じて、産科も含めた日本の医療に対して、必ずしも100%の信頼を寄せていたわけではないからです。
それは、日本の医療システムについてもそうですし、医師をはじめとする医療提供者についても同様です。献身的な医療に身を投じている医師が多数いる一方で、かなりいい加減なことをやっている医師もかなり存在することに気づきはじめたからです。
Hさんは積極的に情報収集し、中高の先輩に当たる医師を選びました。直接会話をして人間的に全幅の信頼の置ける医師だと確信したからだそうです。患者と医師の信頼関係は、すべての治療の基本中の基本だといっていいでしょう。Hさんご家族にとって、信頼できる医師をひとり見つけることができたことは、おそらく人生においてひとつの大きな価値になるはずです。本当に良かったと思います。
さて、出産絡みのテーマで以前から気になっていることがあります。それは新生児との面会時間のことです。私も経験ありますが、日本の多くの病医院ではNICU(新生児集中治療室)の面会時間を制限しています。たいていは午前中1時間と夕方の1時間程度。本当に不便です。実の父親でさえ、それ以外の時間には愛しい我が子と面会することができないのです。どうしてここまで制限されなければならないのでしょうか。
理由は明白です。病医院のスタッフたちが見舞い客の受け入れを歓迎しないからです。見舞い客は通路を塞ぎ、スタッフを質問攻めにします。大勢の見舞い客が四六時中院内をうろうろしているような状況は、忙しいスタッフにとっては迷惑千万なわけです。つまり、面会時間の過度な制限は医療提供者側の便宜を図るために考案されたシステムなのです。
次回も、『患者中心の医療』について考えてみたいと思います。