がん3大療法の真実(後編)

こんにちは。ジャムおじさんです。前回からの続きです。
ご本人了解のもと、相談事例としてご紹介しています。
 
乳がん再発で相談の電話をしてきた女性は独身で30代後半。大手コンピューターメーカーの総合職に就いています。彼女の話を聴いていると、発症前の1年半ほどの期間、同じ仕事に携わっていた派遣社員2人がリストラされ、彼女が受け持つ仕事量が急激に増えていたことがわかりました。結果的に毎日残業続きで、休みも取れず睡眠も極端に減ってしまったようです。1年近くは必死で持ちこたえたものの、もうどうにもキツくて上司にかけあい始めた頃に、左の胸にしこりがあるのに気づいたとのことでした。
 
そして…、責任感が強く、なまじ仕事がデキるこの女性は、術後3ヶ月目から職場に復帰しました。当初は周囲の気遣いもあったようですが、いつしか以前のような残業過多の生活に逆戻りして今に至っています。
 
私は、「もし自分が彼女の身内であったとしたら、現在の仕事との向き合い方を考え直す時期に来ているのではないか…と言うと思います。もちろんいろいろと事情はあるかも知れません。しかし、私的には、1時間あなたの話を聴いてみて、そこにがん再発の原因があると感じました。その原因をクリアしない限り、また同じことの繰り返しのように思えます」と伝えました。
 
受話器の向こうから、彼女のすすり泣くのがわかりました。しばらく黙っていると、涙声が聞こえてきました。
「こんな時間にごめんなさい。見ず知らずの私なんかの話をこんなに聞いていただいて…。なんかお話しているうちに、私自身が相当強がって無理をしてきたのだなぁと思えてきて、涙が止まらなくなっちゃいました…」。
 
私は、彼女自身も彼女の身体も、非常に可哀そうな何年間かであったはずだというようなことを伝えました。そして、必要であれば、今後の対応について相談できるようなドクターを紹介すること、お目にかかって相談の時間も取れることも。
 
「非常識な時間に、こんなに話を聞いていただいてありがとうございました。ちょっとこれからのことを考えてみる気持ちになりました。お電話するまでは、仕事の帳尻合わせばかり気にしていたのですが。たぶん、近々また連絡させていただくかと思いますが、その節にはどうかよろしくお願いします。」
 
実に仕事のできそうな感じの喋り方で、だからこそ、なおさらがんを引き起こしてしまいやすい素地があったのではないか…。そんな気がしてなりません。
 

次回は、3大療法の中でも特に問題の多い抗がん剤について、その驚愕の真実をご紹介したいと思います。

がん3大療法の真実(前編)

こんにちは。ジャムおじさんです。
今回は、ご本人の了解を得た上で、がん再発の相談事例をご紹介します。ちょっぴり重たいですが、よかったら読んでみてください。
 
夕べの深夜3時頃、突然の電話で起こされました。事務所の代表電話は、いつもであれば、22時から翌10時まではコールセンターに転送をかけておくのですが、昨夜はたまたま事務所で遅くまでモノを書いていたため受話器を取ることができたわけです。まぁ、こういうのも相談者と私との不思議なご縁だと思います。声の感じでは、まだ若い女性でした。
 
「約1年前に乳がんの手術をしました。すっかりきれいに取れたからもう大丈夫、と言われたにもかかわらず、先日の検査で転移が見つかったと告げられました…」
 
暗く落ち込んだ声で彼女は言いました。聞いてみると、再発予防の抗がん剤もしっかりやっていたとのことです。本人はすっかり安心していたそうです。それが急転直下、奈落の底に突き落とされて、茫然自失となりながらもインターネットでこれから取るべき道を探していて『二十四の瞳』に電話してくれたのです。
 
私は約1時間、彼女の話を聴き、また、質問されたことや伝えたいことをお話しました。その内容は以下のようなものです。
 
●がんをすべて除去し放射線や抗がん剤でフォローしても、数年後に再発・転移が見つかるのはよくあること。
●がんの3大療法は、目に見えるがんを取り除くものであって、がんを引き起こした原因には手をつけられない。
●根本原因を潰さない3大療法はニキビを潰しているようなもの。しかし、ニキビとちがって3大療法を繰り返せばそれだけ身体が衰弱し生命を落とす確率が高まる。
●がんが発見されたときの生活を繰り返してはいけない。自分の生活習慣の何がいけなかったのかを真剣に考え、それを悔い改めない限りがんは再発する確率が高い。

●がんの3大療法とは、単なる時間稼ぎのための応急処置でしかない。

(次回に続く)

脳血管性認知症の自覚症状

こんにちは。アンクル・ジャムです。
今回は、『脳血管性認知症』の自覚症状についてお話します。
 
●昔のことは思い出せるのに、最近のことが思い出せない。
●趣味の世界に興味がなくなった
●時空間の感覚があやふやになった
●計算が苦手になってきた
●物忘れをしても気づかないことが多い
●セックスで愛撫をするのが億劫になってきた。
 
思い当たる方は、専門医の受診をお勧めします。
ただし、安直に大量の薬を飲むようなことは控えてください。
まずは食事を中心とする生活習慣の改善に取り組むようにしてください。

肝臓病の自覚症状

こんにちは。アンクル・ジャムです。
今回は、『肝臓疾患』の自覚症状についてお話します。
 
●身体かだるい
●手足のむくみ
●酒がまずくなった
●食欲不振
●吐き気
●腹の張る
●身体がかゆい
●皮膚が黒ずんできた
●目が黄色くなってきた
●手の平に斑点ができる
 
思い当たる方は、専門医の受診をお勧めします。
ただし、安直に大量の薬を飲むようなことは控えてください。

まずは食事を中心とする生活習慣の改善に取り組むようにしてください。

糖尿病の自覚症状

こんにちは。アンクル・ジャムです。
今回は、お問合せの多い『糖尿病』の自覚症状についてお話します。
 
●口・喉の渇き
●食欲異常
●日常的な空腹感
●頻尿
●オシッコの泡立ちが多く、消えにくい
●視力の低下
●指先の感覚が鈍くなった
●性欲の減退
 
思い当たる方は、専門医の受診をお勧めします。
ただし、安直に大量の薬を飲むようなことは控えてください。

まずは食事を中心とする生活習慣の改善に取り組むようにしてください。

がんの自覚症状

今回から3回にわたって、日本人の死因トップ3である「がん、心臓疾患、脳疾患」を取り上げて、それぞれの病気の自覚症状について整理してみました。手元にある20冊程度の本に書かれている最大公約数をとったつもりです。ご参考になさってください。
なお、概ね65%の方がこれらの病気で亡くなられるのが現代です。
 
まず初回の今日は、『がん』の自覚症状を挙げます。

●食道がん ⇒ 喉のつかえ、冷たいもの・熱いものが喉にしみる
●肺がん ⇒ 日常的な咳、胸痛、肩痛、血痰
●胃がん ⇒ 慢性的な胃もたれ、胃炎、吐血、下血
●肝臓がん ⇒ 倦怠感、発熱、腹痛、黄疸
●大腸がん ⇒ 腹痛、排便習慣の変化、下血
●膀胱がん ⇒ 血尿
●前立腺がん ⇒ 排尿の勢いがない、頻尿、残尿感、排尿に時間がかかる

思いあたる所があれば、一度病院へ出向き専門医の受診をお勧めします。
 

がんのこと

こんにちは。アンクル・ジャムです。
今日は、これによって日本人の2人に1人が死ぬとされている病気、『がん』についてです。
厳密に言うと、私的には、現時点で「がんは病気ではなく老化現象の一種かな…」と認識しています。
 
なぜならば、30年以上人間をやっていれば、誰の身体にもがん細胞が発生するものだという話を複数の医師から聞いたからです。それでも若くて免疫力が機能していれば、NK
細胞等によって問題のがん細胞をやっつけてくれるということです。
 
だから、私たちはがんになったらどうしようと不安を抱えながら暮らすのではなく、ストレスを溜めない生活を心がけるべきで、そうすることで免疫力を高めることが可能だという説明に納得したわけです。
 
私が最初にがんについて調べ始めたのは、会員のご主人が末期の腎臓がんになったのがきっかけでした。かなりの本を買い込んで読み漁りました。そのうえで知り合いの医師たちにがん治療に対する基本的な考え方を尋ねてまわりました。
 
さて、私が読んだ本のうち、もっともすんなりと理解できたのが、元フジテレビのアナウンサーであった逸見正孝さんのがん治療に関する論争で有名になった、慶応大学の近藤誠医師が書いた『本音で語る!よくない治療だめな医者』でした。
 
医師が書いた本の多くは、基礎知識を持っていない一般読者が内容を理解するのは難しいと思います。しかし、同著に限らず近藤医師の文章は、素人にも実にわかりやすく書かれていて好感が持てます。まさに腑に落ちるという感じで、読んだ後にすっきり感が得られます。
 
で、近藤医師の結論ですが、「痛くもかゆくもなければ、なるべく医療機関や検査に近づかないこと」という単純ではあるけれど衝撃的なものでした。下手に(医療機関や医師にとって)良い患者になってしまうとどうなるかが詳しく書かれています。
 
さらに、興味深いのが医療者との接し方について、具体的なアドバイスが挙げられていることです。「いい救命救急センターに当たるかどうかは運次第」、「外来の検査で一番危険なのは内視鏡」、「薬を3剤以上処方する医師は要注意」、「風邪のときに処方される抗生物質と解熱鎮痛剤には要注意」などと警告を発しています。
 
肝心のがん治療については、①がんの手術はしないこと ②がん検診は不要 ③抗がん剤は効かない ④本人に告知せよ  とスタンスを明確に言い切っていて気持ちがいい。とくに、逸見政孝氏、山川千秋氏を例にとって、がん手術の有効性に疑問を投げかけた部分は、それまで「がん=摘出手術」と凝り固まっていた先入観を払拭するには十分の説得力がある。
 
まだまだ自分の周囲にがん患者が現れないと、がんについてじっくりと考える人は少ないだろう。それでも、家族や知人にがんが発見されたときのために読んでみてはどうでしょう。
 
実はこの本を、先述の会員のご主人にプレゼントしました。後でご本人から言われたのは、「知りたかったことがわかりやすく書いてあって救われた。あの本のおかげで主治医に勧められた手術を断ることができました」というお礼の言葉でした。また、会員である奥さんからは、「とても良い本をくださって感謝のひとこと。あの本を読んでから、主人の毎日の言動も穏やかになりました。心の拠り所になったみたいです」というお手紙をいただきました。ちなみに、末期がんと宣告されてから3年半。ご本人はいまも穏やかに暮らされています。

脳梗塞のサインを見落とすな!

こんにちは、アンクル・ジャムです。
私の母は一昨年に脳梗塞の診断を受けました。洗濯している途中で、右手が急に利かなくなってしまったのです。昨日、会員の奥様から、ご主人が急に言葉が出なくなり、あわてて病院に駆け込んだところ脳梗塞だと言われた・・・という話を聞きました。
 
で、この脳梗塞ですが、最近では若い人でも発症することが目立ってきました。ミスターこと長嶋茂雄さんは、どこから見ても元気はつらつな方であったにもかかわらず、68歳で脳梗塞にやられましたる。新御三家の西城秀樹さんのときもビックリさせられました。さらに、ミスチルの桜井さんときました。
 
長嶋さんなどは、「日課は朝5時の散歩」「就寝は夜10時」「煙草なんてあり得ない」「風呂では心臓から上は湯につけない」「酒は焼酎のお湯割り1杯かビールをグラス1杯」等々、究極的な健康生活志向者でしたし、健康に良いと聞くと、なんでも積極的に試されていたことは有名です。ゼラチン、アルカリイオン水、ヒノキ、深層水……。最近では、似たようなことを実践している中高年サラリーマンも多くいます。が、しかし、そこまでしても脳梗塞は襲ってくるということです。
 
ですが、完全に血管が詰まってしまって死に至ったり、半身不随や言語障害の後遺症に苦しんだりといった最悪の事態を避けることはできます。そのためには、脳梗塞のサインを見逃さずに然るべき手を打つことが必要となってきます。以下、母の主治医にじっくりと話を聞きました。
 
「脳梗塞の前触れとされる一過性脳虚血発作は、一時的に脳の血管が詰まり脳梗塞の軽い症状が表れるものです。首から目の後ろを通って大脳に入っている頚動脈や、頚椎の中を通って脳幹や小脳に入っている椎骨脳底動脈に動脈硬化があると、そこにできた血栓がはがれて脳に流れ、脳の細い血管を詰まらせるために発症します。長嶋さんのケースのように心臓の拍動がバラバラになる心房細動(不整脈)でも、小さな血栓が脳に飛べば起こり得ます。症状がすぐに消えてしまうのは、いったん血管が詰まっても、血栓が自然に溶けて血流が戻ってしまうからです」。
 
そして、この『一過性脳虚血発作』に気づかなかったり、気づいても放置したりすると、「1,2年以内に発症する率が高い。一過性脳虚血発作の翌日から本格的な脳梗塞が起こることもある」とのことです。以下に、『一過性脳虚血発作』の具体的な症状を示します。
 
■左右どちらか又は両側の手足が、急に動かなくなったり痺れたりする。例えば、手に持っている茶碗や箸を落としてしまう。
■言葉を出そうとしても出てこない、あるいは呂律(ろれつ)が回らなくなる。
■片方の目だけが見えなくなる(一過性黒内障)。
■どちらの目で見ても視野の半分が欠けて見える。例えば、人の顔の右半分が見えて左半分が見えない。
■物が二重に見えてしまう(複視)。
■食べた物を飲み込みづらくなる。
 
『一過性脳虚血発作』の症状の持続時間は、平均で10分から15分程度。長くても1時間以内には消えてしまうというから厄介です。「発作の時間が短いため、疲労のせいだろうなどと軽く考えて放置してしまう人が非常に多い。変だなと思う症状が5分も続いたなら、例え症状が消えても、すぐに救急車を呼んで脳外科や神経内科のある病院を受診するべき」だそうです。病院でMRI検査を受けて『一過性脳虚血発作』と診断された場合には、アスピリンや抗凝固剤などを服用して脳梗塞の発症を予防する治療を受けることになります。
 

今回みなさんにお伝えしたかったは、『脳梗塞の予防には、とにかく自身の身体からくるサインを見逃さない』ということ。今日では食生活の欧米化により、私も含めて動脈硬化が蔓延し、脳卒中の中でも脳梗塞がとくに増加傾向にあります。高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、心房細動(不整脈)、心臓弁膜症などが脳梗塞の危険因子と言われています。これらに思い当たる方は、十分に注意が必要です。

もしも診療を断られたら?

こんにちは、ジャムおじさんです。
ついさっき、会員の方からの電話を受けました。病院を変えようと思って出向いた先で、「うちでは診ることはできない。元の先生のところに行きなさい」と、診療を断られたというのです。
 
日本の医療制度の特徴として『フリーアクセス』ということがあります。わたしたちは、日本全国どこの病医院に行って診てもらってもいいわけで、会員制とか一見さんお断りということは一切ありません。大学病院など大規模な医療機関では、紹介状を持たずに行くと別途手数料を取られることはありますが、かかりたい病医院に行けばいつでも治療してもらえるということが日本の医療制度の大原則なのです。
 
ところが、別の医療機関で治療がうまくいかない(あるいは主治医と相性がよくない)から別の病医院に来ているというのに、「それは前の先生がやったことですから、そこで治療を受けてください」などと治療拒否されることが結構あるものです。
 
そんなときは、『先生、医師法に応召義務というものがあって、診療を拒否できないということを人から聞いたのですが』と切り返してみてください。医師法には、「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければこれを拒んではならない」と明記されており、これを『医師の応召義務』と言います。
 

ただし、医師には、治療をしても改善が見込めない場合にはそれ以上の治療をしない方針を取ることもできるという裁量権が認められているため、これを理由に治療を断られる場合はあり得ますが・・・。いずれにせよ、もし診療を拒否された場合には、その理由を納得できるまできちんと説明してもらうことが大切だと思います。

病医院とお役所の共通点って?

こんにちは、ジャムおじさんです。
今回も、『患者中心の医療』というものを考えてみたいと思います。
 
今朝も近所の病院の正面玄関前にざっと20名ほどのシニアが群れをなしていました。日本の病医院は開院時間からして融通が利きません。いまの寒い時期ですら、午前8時の開院時刻を待って、多くの患者さんが病医院の玄関前に立っています。こんなことが許されていいのでしょうか。病医院を訪れるのは、すでに身体の弱った人たちです。
 
すべての患者に対して決まった時間を強制する。これは、日本の病院システムの象徴です。決まった昼食時間の強制。決まった消灯時間の強制。決まった面会時間の強制…。いくらでもあります。患者一人ひとりの体調も、日ごろの生活習慣も、家族の事情も、いっさい考慮されません。すべて、病院側の都合なのです。
 
融通の利かない病医院のオペレーションにはお役所に通ずるところがあります。3時間待って、初診がたったの3分。3日後にまる1日つぶして検査を受け、1週間後にまた2時間待って検査結果を聞く。患者はそのたびに仕事を休んだり、子どもを誰かに預けたりしなければなりません。そもそも病院を訪れるのは、身体に不調があるからです。一刻を争う重病人もいます。そういう人たちを何時間も待たせたり、何度も足を運ばせたりする神経がわからない。そして当然のことながら、多くの場合、労いの言葉ひとつすらないのです。
 
これはもう拷問に等しい行為です。本来なら、医療機関こそ、銀行やスーパーマーケットにも増して、利用者の便宜を図るべきなのではないでしょうか。アメリカやヨーロッパの病院と比べ、日本の病医院はあまりにも保守的で閉鎖的です。はっきり言って、遅れています。そして、患者をないがしろにした「提供者側の論理」には目に余るものがあります。日本の病院では患者がバカにされている。そう感じるのは私だけでしょうか。
 

果たしていったい、誰がための病医院なのでしょうか???

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