検査を勧められたら・・・? 【検査を受ける際のチェックポイント】
ではまた。
ではまた。
一般に、笑ったり、感動の涙を流したり、適度にハラハラドキドキしたりすることは、免疫力を高めたり、脳を活性化させたりするため、明るく前向きに生活するためには極めて効果的だとされています。とくに生活習慣病と言われる高血圧や糖尿病などの症状には、下手に薬を服用するよりもずっといいと言われ始めています。もちろん私も同感です。
笑い療法については、高柳和江(日本医大助教授・病院管理学)さんという方が有名です。彼女は、「癒しの環境研究会」の世話人をされていますが、この研究会では「笑い療法士」という資格を認定するなどして、笑いで患者の自己治癒力を高め、健康な人の発病予防をサポートすることを推進しています。
いずれにせよ2010年は、年明けから「笑う門には福来たる」といきたいものですよね。
こんにちは、ジャムおじさんです。
今日はいつも以上に怒っています。
わがNPOの会員を襲った悲劇をご紹介します・・・。
相談を受けた私は、同病院内で地域連携室を探して受入先または同院が連携している歯科または口腔外科を紹介してもらうようガイドしました。不安がる娘さんに具体的な台詞までお教えして、母親のためにもがんばってトライして欲しいと伝えました。ここまで檄を飛ばしたのは、これまでいくつもの医者と接触するなかで、患者本人も娘さんも、すっかり医療者不信に陥ってしまっていたからです。『話をしっかりと聞いてくれない』、『精神的なもので歯のほうは関係がない』・・・、こんな感じだったそうです。口の中を見もしないで。
それから15分後、娘さんから電話が入りました。地域連携室とのやりとりの結果連絡です。『ダメでした。こちらでは対応できないの一点張りで埒が明きませんでした・・・』。
私は、声を大にして聞きたい。
この医科歯科大の地域連携室は、どこのだれと連携しているのかと!
腐っても医科歯科大が、歯科医や口腔外科の専門医または開業医とパイプがないのかと!
目の前で「歯&あご&顔じゅうが痛い」と苦しんでる患者に、精神的なものだろうと決めつけて口内のひとつも診ないとはどういうことか!
心療内科を探せ? なぜ医科歯科大が候補を教えてくれないのか!
医者がなにもしてくれないなら、連携室のスタッフにはプロ意識というもののかけらもないのか!
こういうのをドクハラ(ドクター・ハラスメント)というのである。
患者の痛みや不安を低減するどころか追い討ちをかける。診たくない患者は放っぽり出す。転院先を探してもくれない。
どう考えても大学病院が歯科や口腔外科とチャネルがないはずはない。要するに見切ったのである。
こういった場合、どうしても患者側は弱い立場になってしまう。医療とはそういうものだ。医師という、本来は病めるものたちに寄り添い、励まし、希望を与えなければならない社会的上位にある人種たちが、患者の弱みにつけこむ強者となってしまうのである。こういうことは、自分や家族になにかが起きないとなかなか気づかないものだ。しかし、いつ何時、みなさんが当事者とならないとも限らない。
だから、いざ医者と向かい合ったときに不当に不利益を被らずに済むように、最低限の情報武装をしておかねばならない。これをひとりでも多くの人に理解してもらうために、今日もジャムおじさんは走り続ける・・・。
なお、ご紹介した患者さんは、現在然るべきに入院していただき、然るべき治療を受けられることになりました。
探せば存在するものです、患者中心の医療を実践している医者や病医院が。
でも、一刻を争っている状況でこれを探し出す作業は、なかなかできるもんじゃないんですよねぇ、これが・・・。
先日、突飛な電話を受け取った。いや、突飛とは書いたが、よくある相談だ。
「多摩市の●●に住んでいる。この近くで良い医者はどこか?」という質問である。
これに対して、まず私が確認するは、「医者は腐るほどいますが、ところで、あなたがおっしゃる“良いお医者さん”とは、具体的にどのようなお医者さんですか?」
わかっていただけますか?
ではもうひとつ。
「数ヶ月前に引っ越してきた。子どもが高熱で苦しんでいる。近所では●●先生の評判がいいのだが、本当に良いお医者さんですか?」
で、私は聞き返す。「ところで、お母さんにとって“良いお医者さん”とは、具体的にどのようなお医者さんなのでしょうか?」
もうおわかりですよね。
医者もいろいろ。患者もいろいろ。ひとの好みもいろいろなのです。
ある人にとっての“良い医者”が、あなたにとっても“良い医者”かどうかはわかりません。価値観がみな違うのですから。
懇切丁寧に徹底的に検査してくれる医者がいいという人がいれば、四の五の言わずに薬を出してくれる医者がいいという人もいます。
診察しながらいろいろと話しかけてくれる医者がいいという人がいれば、余計なお喋りはせず早く結論を出してくれる医者がいいという人もいます。
つまり、あなたが、あなたにとってどのような医者が良い医者なのか。具体的にどのような医者を見つけ出したいのかが明確でない限り、世間の口コミや市販のランキング本は役に立たないということです。
ちなみに、私にとっての“良い医者”の定義を書いておきましょう。
①社会人として常識的な医者 ⇒ 挨拶、言葉づかい、身だしなみ
②医者としての常識的な対応 ⇒ 視診・問診・触診をキチンと行い、わかったことや想定されることをキチンと説明してくれる
③医者としての診療スタイル ⇒ やたら薬を出さない、わからないことはわからないと言う、抱え込まない(紹介先としていろいろな診療科とパイプがある)
ただし、ここでいう“良い医者”とは地域の開業医(中規模以下の病院や診療所)のことです。つまり、私たちが体に変調を感じたときに最初に診てもらうお医者さんです。
手術に執刀してもらう場合など、専門性が求められる場合の“良い医者”の定義はまた異なります。
私が考える“良い専門医”とは、以下を満たしてくれるお医者さんになります。
①当該疾病について診療経験が豊富(例えば手術なら、月間●●例以上など)
②高齢でない(せいぜい50代半ばまででしょうか)
③事前説明、事後説明の時間を納得いくまで取ってくれる(治療法の選択肢、患者や家族の意向確認、術後の生活イメージなど)
さて、あなたの“良い医者”の判断基準は一体なんなのでしょうか?
まずは、あなたにとっての“良い医者”の定義からしてみてください。
今年も年の瀬がやってきた。
師走・・・。医師も走る12月である。
この季節になると必ず耳にする話が、今年も早速耳に入ってきた。
まずは一昨日、中学以来の親友から持ちかけられた話。
彼の父上(80歳)は、夏場に肺炎で10日ほど入院し、現在は自宅療養中である。
先日、入院していた病院から電話があり、「また何かあってはいけないので、寒い冬場だけでも入院されてはいかがか」というのだそうだ。本人は嫌がっているが、母上は乗り気だという。
で、次は昨日。以前コンサルで入ったことのある都内中規模病院(ケアミックス)の事務長と会食したときのこと。そこで聞いた話をまとめると以下のようになる。
ここ十数年、百貨店関係者が歳暮シーズン到来を待ちわびるように、巷の病医院経営者たちは喜色満面で冬を迎える。寒さで体調を崩しがちな高齢者たちがどっと押し寄せるからだ。
まさしく At last である。
Winter has come ! なのである。
高齢者患者のみならず、その家族たちもちょっとしたことで彼らに病医院通いを奨励する。下手に家で倒れ、そのまま寝たきりにでもなられた日には、生活や人生そのものが変わってしまうからだ。
ちょっと咳ばらいでもしようものなら、医者と家族が示し合わせたように、当の本人がいくら大丈夫だと言おうが、『冬場は家だと冷えるから病院で過ごしたほうがいいわよ』・『万一のことがあってからでは遅いから…』などという光景は全国で日常茶飯事である。
厄介者を体よく追い出して、忙しくも賑わいのある年の瀬の準備に専念できるというものだ。で、入院させられたほうは、本当に身体を壊してしまったりする。なぜなら、病医院の中ほど病気になりやすい場所はないからだ。
ただでさえちょっとした環境変化で体調を崩しやすい高齢者を病原菌の宝庫放り込むのだ。感染確率はかなり高いはずだ。家族は一瞬ギョッとするが、病医院側にしてみればまさに思う壺。その患者が死ぬまで貴重な収益源になる。国家的には国民医療費が膨れあがる…。
いかがですか?
こんな会話を、病院の管理職が、外部の人間である私と一献傾けながらするのですよ!
さて、高齢者患者の家族や病医院を侮辱するにも程があると不快感を露にする人もいるかも知れない。が、これが真実だ。ここまで露骨に言動に表すかどうかは別にして、本質は一緒である。
年末に向けて、病医院の事務長は空きベッドを埋めることに躍起になる。誤解を恐れずに言ってしまえば、無理やりでも埋める。それが彼の仕事なのだ。経営とはそういうものなだから仕方ない。
よって、病医院側を過度に責めようとは思わない。むしろ責められるべきは患者側である。病医院の利用の仕方、医者という人種との接し方を間違えているのだ。
そして、それをきちんと教えてこなかった行政も悪い。さらには、病医院経営者や医師会が自由奔放に好き勝手できるような法制度を立法し放置してきた政治。これこそが悪の元凶だ。
戦略なきわが国(自民党)は、票集めのために医療提供者側の機嫌を取ってきた。世論が厳しくなったら、ちょっとだけ制御の舵を取ってその場しのぎをやる(診療報酬のマイナス改定というやつだ)。その繰り返し。
何十年もの長きに渡って医者たちの自由に任せたその結果、わが国の医療はどうなったか。どこを見ても、本当に必要なものが足りず、不要なものが溢れてしまった。それでもやっと、その不要なものが洗い出された。
そして、不要な分野に携わっている医者たちを、本当に必要な分野にシフトさせていくシナリオができあがった。これまでの提供者本位の医療を利用者中心の医療に正すための対策が遅ればせながら始まることになったのだ。
しかし、である。ここで成否の鍵を握るのが患者側の態度である。もうそろそろ、自分や家族の健康を代償にしてまで病医院の儲けに加担する愚に気づくときではないか。自分の身体をいちばんわかっていれのは、たまたま出会ってあなたの前にふんぞりかえっている医者はなくあなた自身なのだ。
質問です・・・。生まれてからずっとあなたの身体とつきあってきたのは一体誰ですか?
あなたの健康に何ら責任を持たない周囲の声に惑わされて病医院のドアを叩いてはいけません。自分自身がみずからの身体から変調のサインを受け取った場合のみ、検査を受けるために病医院を利用しましょう。そして、検査結果に異常がなければ、それっきり病医院とは距離を置きましょう。
あなたを引き留めるために、医者は『薬を出しておきましょう』・『しばらく様子を見ましょう』・『来週また来てください』などと言うでしょう。しかし、もうおわかりですね。医者の関心はあなたの健康ではなくあなたが運んでくれるお金(診療の対価としてもたらされる医業収益)なのですから。
みなさん、そろそろ気づいてもいい頃なのでは???
11月末の土曜日。深夜2時半頃、70代女性(一人暮らし)から電話を戴きました。「高血糖で3年以上通院しているが、他の病院に変えようと思うがどうか」というもの。
今回は、この質問の内容ではなく、彼女が土曜深夜に電話してきたことを2つの視点から考えてみます。
まず、質問内容自体は週明けまで待ってからでも支障はなさそうです。にも関わらず、土曜深夜に行動したのは、高齢者の場合、ほんの些細な不安でも、気にしだしたら夜も眠れないといった方が多いからです。市の相談窓口は平日の9時~17時まで。そんな時、悶々としたまま月曜の朝を待つことなく、気軽に相談できる環境が整っていれば安心に違いありません。
次に、行動を起こす決断をしたのが仮に平日であったら、果たして彼女は自治体や病院に電話をしただろうかという点。世の中の相談機関は、概して相談しづらいものです。例えばあなたなら、ちょっと気になることがあるからといって、医師・弁護士等の専門家や、公民館で土日に開かれている福祉相談室に行くことを選択するでしょうか。
「相談して小難しい説明をされたり、たらい回しにされたりしないだろうか。まぁいい、面倒だから我慢しよう」──そんなためらいが、取り返しのつかない結果を招く危険をはらんでいるのです。思い立った時に気軽に相談できる環境が必要なのです。そんな思いからNPO「二十四の瞳」は、24時間体制で対応しています。
今回は、80代の女性会員Bさんからの話を題材に、最近巷で話題になっているチャラ医(チャランポランな診療行為で生業を立てている医者)の見分け方をご紹介します。
Aさんは先日、同年代女性の通院に付き合ったそうです。難聴の友達に付き添って診察室に入った時のこと。耳鳴りと偏頭痛を訴える友達に対して医師が発した言葉は、「もう年齢が年齢だからねぇ。データ的には問題はないんだよねぇ。ちょっと薬を変えてみようかねぇ。」
チャラ医に多いのが、高齢の患者には『年齢』を、それ以外の患者には『ストレス』を持ち出してアッという間に診療を打ち切ってしまうタイプです。説明時間を短縮したいのでしょうが、患者として最も迷惑なのは、原因が判らないのに判ったフリをしてこうした常套句を濫用され、結果、診立て違いを引き起こされることです。確固たる診断ができない時、『判らない』と率直に言える医師こそが名医と言えるのです。
もうひとつが、『とりあえず~でもしておきますか?』
この「とりあえず」を発する医師は実に多いです。何かあった時の責任すら患者任せのような感じがし、手抜きされている印象がしますよね。良い医者であれば、「それでは、~のために…をしておきましょう」ではないでしょうか。患者はお金を払って医療というサービスを買っています。
こんなチャラ医には緊張感を持たせる意味でも、どんどんメモを取りましょう。もしそれを嫌がるようならば、よほど自分に自信がない医者ということ。そんな病院や医師とは即刻関係を絶ちましょう。
今回は、70歳代の男性会員Aさんから聞いた、「患者の顔を見ようとしない医者」の話を取り上げてみたいと思います。
かわいい孫たちと公園で遊んだあくる日から寒気を覚えていたIさんは、奥さんの奨めもあって数年ぶりに近所の診療所に出向きました。診察前に看護師の問診を受け、一時間近く待ってようやく診察室へ。医師はパソコンに向かったままの姿勢で、「今日はどうしましたぁ?」。
Aさんが体調不良を告げると、相変わらずパソコンの方を向いたまま、「風邪かなぁ? 流行のインフルエンザの可能性もあるかなぁ? ちょっと先に検査行ってもらおうかなぁ?」ってな具合で、尿検査に血液検査に心電図…。さらに待つこと一時間後。検査データを眺めながら、「風邪ですかねぇ? お薬出しておくんで、様子見ますかぁ? 再来週また来てくれますかぁ?」。
Aさんいわく、その医師は結局一度もさんの顔を見ることも、身体に触れることもなかったそうです。不運にも、最近流行り(?)の典型的なチャラ医(チャランポランな医師の略で、医師不足が叫ばれる一方で、こうしたチャラ医が全国各地に蔓延っていると言われ始めた)に当たってしまったということでしょう。
久留米大学の名誉教授で、世界的な神経免疫学の権威・横山光男氏は言っています。「臨床の場で、その人の体調を全て表現し得るデータなど存在しない。最も的確に健康度合いを見分ける方法。それは人相を見ることだ」と。医療の基本は視診・触診・問診です。データ偏重のチャラ医にはくれぐれもご用心を!
私どもNPOの活動についてちょっとだけお話させてください。私どもに持ちかけられる相談のトップ3は、左記のとおりです。
こんにちは、"ジャムおじさん" ことヤマザキです。
さて、今日の相談は・・・。
Q/以前『ドクター名鑑』で、「自分の症状を的確に伝えられる患者が望ましい」と言っていたドクターがいましたが、自身のことを振り返ってみると、医師から「今日はどうしましたか?」と聞かれて、どう説明したらよいものか迷ってしまうことが多い気がします。説明上手な患者になるための心得のようなものがあれば教えて下さい。(60代・女性)
A/相談者は、非常に向上心のある方ですね。医師や看護師に対する不平不満を一方的に繰り返す患者が多い中で、自分も変わる努力をしようとする姿勢はすばらしいと思います。 医者と患者の両方が変わらない限り、ハッピーな関係は築けないんですよねぇ・・・。
さて、症状を伝える時には、以下の5つについて予め整理しておくことをお薦めします。場合によっては、メモしていくのもいいでしょう。
【症状の上手な伝え方】
①いつから? 例: 夕べ十時頃、食後1時間くらいして。
②どこが? 例: お腹、特に下腹部。
③どんなふうに? 例: 差し込むような痛み。
④処置は? 例:胃腸薬をのんだ
⑤経過は? 例:夕べの痛みを「10」とすると、今朝は「7~8」
なお、再診の場合には、前回の受診から今日までの間に、症状がどう変わったかを話します。最初に処方された薬が合わずに不快感がある場合は必ず伝えましょう。
患者側が自分の症状を整理して伝えることが、よい医療を受けるための第一歩と言えるでしょう。