NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
お問い合わせ 042-338-1882

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“後の祭り”とならないための手術対策は?

こんにちは、ジャムおじさんです。
 
私が運営するNPO二十四の瞳(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)では、医療や福祉の現場で利用者が不利益を被らなくてもいいように、さまざまなご相談に24時間体制で応じています。ご要望があれば、相談者に代わって医療機関等と折衝するなど、100%利用者側に立った活動を身上としています。
 
この半年間に寄せられた相談の中から、誰しもが遭遇する可能性のあるものをピックアップして紹介していきたいと思います。
 
Q:50代女性からの質問です。「82歳の母が来月手術を控えています。手術時の事故が多いと聞きましたが、患者の家族として最低限注意すべきことを教えて下さい。」
 
A:戴いたファクスを見ただけでは何の病気でどのような手術をするのかが一切わかりませんので、手術を受ける際の一般的な注意点を述べます。   
 
【手術前】
①セカンドオピニオンなしで手術を受けないこと
②年間の症例数を確認せよ
③麻酔の専門医がいるか
④「成功」の定義を確認せよ
⑤最先端治療はリスク高し
⑥高齢者は手術を受けないという選択肢も考えよ
⑦研修医の執刀は拒否せよ
 
【手術当日】
①手術部位にはマジックで×印をつけてもらうべし
②かみそり剃毛は拒否せよ
③手術の立会いとビデオ収録を申入れよ
 
【手術後】
①術後の管理責任者は誰か
②手術所見を書いてもらう
③術後1ヶ月以内に死亡した場合は解剖を受けるべし
 
一般に、患者と医者の間では「手術の成功」についてのイメージが乖離しているために起こるトラブルが非常に多いので、「手術が成功した場合、術後の生活は具体的にどのようなイメージになるのか教えて欲しい」と尋ねることが重要です。
 
医者は問題箇所を摘出しさえすれば「成功」と考える傾向がありますが、患者や家族にしてみれば、日々の生活の便宜がどうなるのかをしつこいくらい事前確認なのです。
 
その上で、特に高齢の場合には、「手術しない」という選択肢と比較検討することをお薦めします。

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【トラックバック/ピンバック】

核家族化や社会のいろいろな事情から、家族が病気になってもなかなかすぐに飛んでいってあげられない場合や話を聞く自分自身も話をすべて理解できないのではないか等との不安から、医師との話し合いは、レコーダーで録音するようにしています。

ネットワークの発達により遠方の親兄弟も理解しやすいですし、また何度も聞きなおして不明な点を、またお聞きすることもできます。また入院した場合の付き添いが、日によってかわる場合、申し送りノートなども役に立ちました。

とはいっても、なかなか医療関係で知識もなく、いままで後悔したこともありました。
私たちも医師とはしっかり話し合い、納得のできる治療を受けていかなくてはいけませんね。

ジャムおじさんのように、間に入って利用者側の目線でサポートしていただける方がいらっしゃることは、とても心強く感じました。

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【トラックバック/ピンバック】

都市部では、診察時の録音に抵抗を示さないドクターもかなり増えてきました。手術のビデオ撮影を快諾してくれるところもチラホラと。日常の診察でも録音というのは有効だと思います。ただ、私的には事前に了解を取ってからやることをお勧めしています。「帰って家族に説明しなきゃならないから」などと言って。それで拒否してくるようなドクターであれば、患者視点での医療を行っていないと判断してもいいと思います。また、入院時の連絡帳、いいですよね。それが置いてあるだけで、入院病棟の看護師も適度な緊張感をもって仕事してくれる・・・かも知れませんからね。ダメモトで、「毎日は来れないので、主だったことだけでもいいから記入してもらえると嬉しいです」と担当看護師に伝えておくと、意外と書いてくれるものですよ。特に年明け夏場までの期間は実習生や新人看護師が多いので、かなりの確率で書いてくれるというのが私の印象ですね。


【コメント】

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核家族化や社会のいろいろな事情から、家族が病気になってもなかなかすぐに飛んでいってあげられない場合や話を聞く自分自身も話をすべて理解できないのではないか等との不安から、医師との話し合いは、レコーダーで録音するようにしています。

ネットワークの発達により遠方の親兄弟も理解しやすいですし、また何度も聞きなおして不明な点を、またお聞きすることもできます。また入院した場合の付き添いが、日によってかわる場合、申し送りノートなども役に立ちました。

とはいっても、なかなか医療関係で知識もなく、いままで後悔したこともありました。
私たちも医師とはしっかり話し合い、納得のできる治療を受けていかなくてはいけませんね。

ジャムおじさんのように、間に入って利用者側の目線でサポートしていただける方がいらっしゃることは、とても心強く感じました。

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都市部では、診察時の録音に抵抗を示さないドクターもかなり増えてきました。手術のビデオ撮影を快諾してくれるところもチラホラと。日常の診察でも録音というのは有効だと思います。ただ、私的には事前に了解を取ってからやることをお勧めしています。「帰って家族に説明しなきゃならないから」などと言って。それで拒否してくるようなドクターであれば、患者視点での医療を行っていないと判断してもいいと思います。また、入院時の連絡帳、いいですよね。それが置いてあるだけで、入院病棟の看護師も適度な緊張感をもって仕事してくれる・・・かも知れませんからね。ダメモトで、「毎日は来れないので、主だったことだけでもいいから記入してもらえると嬉しいです」と担当看護師に伝えておくと、意外と書いてくれるものですよ。特に年明け夏場までの期間は実習生や新人看護師が多いので、かなりの確率で書いてくれるというのが私の印象ですね。

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