NPO法人 二十四の瞳
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モチベーションを高めるための心理学的アプローチ


私たちの毎日はイヤなこと、面倒なこと、厄介なことの連続だ。そんな過酷な状況においても上手くモチベーションをコントロールできればすばらしい。これが今回のテーマ。

私たちが生きる人生には絶対的な3つの法則がある。
①人は生き、必ず死ぬ。
②人は一人で生まれ、一人で死にゆく。
③人生は艱難辛苦の連続である。

これに加えて、現代を生きる私たちに不都合なことが更に三つ。
①ここ数年頻発している地球規模の天災
②常軌を逸した悲惨な事件事故
③政治・経済・社会・医療・福祉・教育など国家インフラの破綻と崩壊
こんな状況でモチベーションを維持しろっちゅうほうが無理ではないか。
でも、それは私のような凡人に限ったことではない。過去を生きた偉大な人たちも同じ。

智に働けば・・・・・とかく人の世は住みにくい(漱石)
人生は大いなる戦場(藤村)
人生は地獄以上に地獄的(芥川)

先週行った静岡でも、徳川家康のこんな言葉を教えてもらった。
 
人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し。

「重荷」とは、理想と現実のギャップのこと。250年に及ぶ泰平の世の意礎を築いた家康公をして、「人生とは、どうにもならないギャップを埋めるための道程」と言わしめた。

もちろん、この感覚は日本特有のものではない。聖書についで、もっとも多くの国で出版され、多くの文学者から史上最高の傑作と称えられる『ドン・キホーテ』。作者のセルバンテスは、ラ・マンチャの騎士の口を借りてこう言っている。

人間にとって本当の狂気とは何か。
現実ばかりに捉われて夢を持たないもの。これはあまりにも寂しすぎる。
夢ばかりを追いかけて現実を見据えないもの。これは正気の沙汰ではない。
しかし、人間にとってもっとも憎まなければならない狂気とは、
あるがままの人生に折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないこと。
これこそが人間をダメにしてしまう本当の敵に他ならない。

私たちは、過酷な現実を突きつけられても尚、それを一旦受けとめた上で、マイナスをプラスに、ネガティブをポジティブに、意気消沈を意気揚々に、転化させていきたいもの。心を折ってはならない。この世にたったひとりの自分を、たった一度しかない人生を、ほんの一瞬の今この時を本当の意味で生きるために。

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