PRM導入の準備
私が15年間に渡るIBMの営業時代に携わってきた経験から、流通サービス業界で展開されているCRMを医療福祉サービス向けにアレンジしたのが、PRM(パブリック・リレーションシップ・マネジメント:Public Relationship Management)という手法です。
この業界が一般産業界と決定的に異なるのは、最終消費者に直接売り込みをかけることが困難な点です。診療所から患者さんに対して、「もっと来られる回数を増やしませんか?」とか、ケアマネジャーが各家庭を訪問して、「介護はいかがですか?」等とはできない世界だからです。
要するに、PRMを推進する上で真っ先に取り組むべきこととは、次の3項目を明確に定義することに他なりません。
そして、これら3項目のうち特に重要な①および②を、短期集中で明確化するために、私どもでは、ポジション・プランニング・プログラム(PPP : Position Planning Program)という手法をPRMの前段階で実施することをお薦めしています。
従って、CRMの《C(Customer)》が《P(Public)》となっているのです。パブリックすなわち「地域」です。医療福祉サービスを提供している企業が、費用効果的に効率よく新規利用者を獲得するためには、地域のだれ(何処)に対して、どのような情報を、どのような媒体を使って発信すればいいのか。
これを、貴院の特性や、貴院がサービスを展開している地域特性を考慮しながら短期集中で具体化し、実践しようというのが、今回の『患者(利用者)獲得大作戦(PRM)』のご提案なのです。
要するに、PRMを推進する上で真っ先に取り組むべきこととは、次の3項目を明確に定義することに他なりません。
① ライト・ターゲット (地域の誰に対して情報を発信するのか?)
② ライト・メッセージ (どのような情報を発信するのか?)
③ ライト・メディア (どのような媒体を通じて発信するのか?)
そして、これら3項目のうち特に重要な①および②を、短期集中で明確化するために、私どもでは、ポジション・プランニング・プログラム(PPP : Position Planning Program)という手法をPRMの前段階で実施することをお薦めしています。
とは言え、この討議手法は、IBMのコンサルティング部隊が、クライアントとともに情報システム化計画を短期集中で効率的に策定するために用いるもので、私のオリジナルというものではありません。15年間お世話になったIBMさんに感謝しつつ、私なりに若干のアレンジを加えさせてもらいました。
それでは次回は、PPPの概要についてご説明することにします。
トラックバック URL
コメント & トラックバック/ピンバック
コメントはまだありません。
コメント