NPO法人 二十四の瞳
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患者第一のウソ

 若干主題とは逸れるが、病院側が提供するサービス構成要素のうち、診療自体のことを除いて患者側がもっとも改善してほしいと願っているのが診療時間の問題だ。これは、待ち時間の割りに診療時間が短いということではなく、診療時間の融通性のこと、つまり、休日夜間も含めた診療時間の設定のことである。

 
 
例えば私が社会人になった20年前、大手のコンビニは文字通り夜の11時までしか営業していなかったものだ。それが今や全国津々浦々、どんな片田舎に行こうがコンビニは24時間開いている。百貨店、量販店やスーパーマーケットだって同様に営業時間を延ばし、休業日を減らしている。

 
 が、しかしである。あれから四半世紀が経とうとしている今日でも、医療機関の対応する時間帯は変わっていない。いや、それどころか休診日が増え、実質的にサービスレベルは落ちているのだ。サービス業と言われる各企業が顧客サービス向上を叫び、利用者の便宜を図るべくさまざまな経営努力をしてきたのに対して、医療機関は何の努力も創意工夫もしていない・・・と言ったら言い過ぎだろうか?

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