NPO法人 二十四の瞳
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その8 葬儀葬祭を後の祭りとしないために

 葬式にお金をかけるな。死んでまで無駄なお金を使わないでくれ。そんなお金があるなら、子どもや孫たちにあげてしまえ。葬式代など、どんなに高くともせいぜい50万円まで。云百万もかけるのは愚の骨頂。心優しい遺族たちに負担をかけるのもいい加減にしろ。
 
 世の中には、遺族の予算を膨らませることしか考えていない葬儀社が腐るほどある。祭壇・戒名から精進おとし・香典返しまで、ランク別に価格を設定し、高いのを押し売りしてくるのだ。頼みもしない式次第、勝手に書かれた弔辞を涙ながらに読み上げる役者たち、マジックショーさながらに華やかに天高く飛び立つ鳩・・・。大切な故人の葬儀のことでもめたり、値切ったりしたくないからと耐える遺族たち。よくある光景だ。
 
 日本消費者協会の調査では、2010年度の葬儀費用の全国平均は200万円弱。この費用を捻出しようと、年金暮らしの年寄りが日々の生活を切り詰めて暮らしている現実がある。華々しい誤解をしながら互助会とやらに月々云千円を支払い続けている能天気な人もいる。バカも休み休み言えと言いたい。これまでどれほどの人たちが痛い目に遭ってきたことか。 
 
 だから、元気なうちから自分の葬儀をどうしたいか決めておけ。そして、それを家族に明確に伝えておけ。最終的に病院で息を引き取ったならば、病院が紹介してくる葬儀社は断固断りなさい。遺族は毅然として故人との約束を果たさなければならない。病院に出入りしている葬儀社は、基本的に高いし融通が利かない。彼らに遺体を運ばれてしまったら最後、いつの間にか数百万円コースをひた走ることになってしまう。
 
 「故人の遺志で、お願いする葬儀屋さんが決まってますので」と必ず病院側に伝えることだ。お金をかけない葬儀など、いくらでもやり様がある。自治体によっては、10万円前後で一切を賄ってくれる『市民葬』という制度がある。

 あるいは、私どもNPO『二十四の瞳』にご用命いただければ、当該地域で予算に応じた葬儀を行ってくれる葬儀社を探して差し上げよう。実績として、都内であれば30万円で滞りなく故人をお送りすることも可能なのだ。

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