NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
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結局最後は自己責任

 日本の健康保険制度は、その浸透度において特に優秀であり、世界の模範になっているとまで言われている。それでは、あなたは現在の医療と福祉のあり方に満足しているだろうか? 私のまわりを見渡すと、むしろ不満の方が圧倒的に多い。特に超高齢社会となった今、高齢者だけの世帯では、夜間に自分や家族に何かあった場合にはどうすればいいのかという不安を絶えず抱きながら生活していると言ってもいい。
 
 私は、こうした不安の原因の最たるものが、わが国における『医療と福祉の情報公開のあり方』だと思っている。適切な医療を受けたい、腕のいい医師にかかりたい。そう思っても、私たちが事前に情報入手する術はない。通常の買い物と同様に、予め下調べをした上で、自ら納得して医療を受けられるようにしたいものだ。
 
 また、超高齢社会に突入した今、人生の最期を過ごす場所が絶対的に不足している。必然的に老人ホーム等の建設ラッシュとなっているものの、儲け至上主義で、かなり稚拙なサー
ビス体制を敷いている、「看板に偽りあり」の施設がかなりある。

 
 要するに、行ってみなければわからない、入ってみなければわからない。これが現在の医療と福祉の実態だ。複雑怪奇極まりない現代を長く生きていかなければならないシニアたちは、まずはこうした現実を知る必要があるだろう。悲しいことに、いつの世でもあらゆる不利益は、何も知らない(学ぼうとしない)者たちに降りかかってくるからだ。
 
 医療や福祉をはじめ、老後に関わるさまざまなテーマについて、その真実を知り、自分自身や大切な家族たちがいかに不利益を被らないようにすればいいか。こうした情報や知識が医療や福祉を利用する側に浸透していかない限り、世の中は何も変わらないという現実を改めて見据えて欲しい。私は心底そう思っている。
 
 2015年には、団塊の世代と呼ばれるみなさんがすべて65歳以上になります。約800万人もいるこの世代は、これまでの人生でいろいろなムープメントを起こしてきたパワフルな人たちです。ならば是非とも、今度は新しい老後のあり方を作り上げていただきたい。
 
 国はもとより、お子さんたちを当てにするようなこともなく、老後と最期に必要なことは自分たちで学び計画し実践する。縁あってこの冊子を手にしていただいたみなさんには、そんなクールな老後に取り組んでいただきたいものです。
 
 子に媚びず気を遣わず、
 誰になんの負い目も引け目もなく、
 自分らしく人生をまっとうする・・・。
 
 私たちは、そんなクールな老後を応援します。
 だから・・・。
 もう心配は無用です。
 
 クールなシニアのサバイバルを、『二十四の瞳』が全面的に支援して参ります。
 

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