NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
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罪と罰

 さぁ、困った! どうしよう! 

 
 私たちの毎日はこうしたことの連続だ。増して高齢者だけの世帯では、なおさらである。波のごとく押し寄せるさまざまな不安や心配に、夜も眠れない・・・。そんな人も多いのではないか。それが複雑に混迷する現代ニッポンである。
 
 子どもたちと離れて暮らしている高齢者世帯にありがちな風景。それは、心配や不安が生じてもついつい我慢してしまい、結果的に大きな問題になってしまうことである。
 
 「ああ困った。どこに連絡すればいいのか、誰に相談すればいいのかわからない。どのように説明すればいいのかもわからない。相談したところで、小難しい説明をされたり、あちこちたらい回しにされたりするのではないかしら。まぁいい。面倒だから、我慢しよう」。 
 
 こんな姿勢が取り返しのつかない結果を招いてしまうのだ。世界の最長寿国になったわが国ではあるが、逆に長生きしなければならない時代ゆえのさまざまなリスクがあることを忘れてはならない。

 
 例えば、医療・介護・お金・葬儀等の問題。これらは、命あるものであれば誰しもが必ず通る道でありながら、そもそも積極的には考えたくないテーマであることに加え、専門性が高くとっつきにくい分野である。
 
 だから、ついつい先送りにしてしまった(罪)結果、いざその時になって思わぬ不利益(罰)を被ってしまう・・・。そんな危険を孕んでいるのだ。そして、多くの場合、分かれ目はきわめてシンプルだ。
 
 ちょっとした情報や知識を持っているか持っていないか。
 危険を回避する術を知っているか知らないか。
 
 たったこれだけの違いで運不運が分かれてしまうといった現実がある。
 
 戦略なき国家、ニッポン。もはや、この国の政治や経済に期待する人はいない。この国の年寄りたちは、国家にも子どもにも頼れない時代を長く生きていかなければならないのだ。
 
 そんなこと、別になんてことないじゃないか!
 自分の幕引きは自分でやるさ。自分らしく、ね。
 もちろん子どもや孫たちにゃあ、やることはやってやる。
 その上で、自分の老後と最期は、きっちりと自分でケリをつける。
 だれにも迷惑はかけないよ。
 だから子どもに媚びもしなければ気も遣わない。
 だれに何の負い目も引け目もない。
 
 これが混迷するニッポンで長生きしなきゃならない時代のクールなエンディング。
 そう。クールなシニアは、元気なうちから準備をしっかりとやっておくんだ。
 
 そんなクールな老後を応援するために、NPO『二十四の瞳』は発足した・・・。

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