抗がん剤が効かないわけ
こんにちは。ジャムおじさんです。
今回は、がんの3大療法のひとつ、抗がん剤についての驚愕の真実をお話しします。
私が医療の世界に関わるようになって、今年で13年目に入りました。時には医療を提供する病医院の側から、時には医療を利用する患者側から、またある時は、医療と連携する介護の世界から、さらにある時は、医療経営専門誌というメディアの世界から、多くの病医院や医者たちと接点を持ってきました。
当初は、本当に医療界とは摩訶不思議なところだと、つくづく感じたものでした。しかし、10年という時間のなかで、かなりのことは理解できるようになりました。が・・・、それでも時には、「ゲゲッ、そんなことってあるか!」というような、一般社会では非常識と思われるようなことに出くわすことがあります。
ほんの5年くらい前のことです。コンサルティングの仕事をいただいた病院の外科医と仲良くなる機会があり、たまにふたりでお酒を飲みに出かけるような関係になりました。そこで私は、以前から不思議に思っていたことを彼にぶつけてみたのです。
それはがんの手術について。当時(正直に言えば、今も)感覚的に思っていたのは、がんが発見されて摘出手術に成功した患者さんのほとんどが、数年以内に再発または転移が見つかり結果的に死んでいく…ということでした。がんで家族を失ったご家族に話を聞くと、かなりの確率でこんな話が出てくるのです。
「手術は成功。目に見える限りのがんはきれいに取った。抗がん剤で再発を抑えれば問題ない。そう言われて、副作用に苦しみながらも治療を続けてきた。にもかかわらず、数年後に転移が見つかって…」
こんな話をしたとき、彼が何気なく口にした言葉に私は絶句したのです。
「開腹してみて目に見えるがんは全部取るだろうけど、目に見えないがんは取れない」
まぁ、これはもっともな話なのかも知れません。だから、目には見えない転移を配慮して可能な限り広範囲を切除する慣習があるのだと思います。ただし、現在では、患者さんの負担を軽減すべく極力メスを入れる範囲を小さく抑えようという流れになりつつあります。
「抗がん剤の有効率はそこそこ2割でしかない」
問題はこの台詞です。私は口に含んだ日本酒を噴き出しそうになりました。
以下はそのときのやりとりです。
「8割ですよね?」
「いや、8割は効かないんですよね。」
「2割効く程度では有効とは言えないでしょう。」
「そぉなんですよねぇ。」
「・・・(まさか、そんなバカな)・・・」
翌日、朝一番から私は調べました。最終的には厚労省に電話までしてね。
その結果わかったのは、『わが国の抗がん剤の認可基準は、有効率20%以上』ということでした。ある医者がある抗がん剤を10人の患者に投与したとしましょう。そのとき、2人に有効性が認められれば認可してあげましょう。他の8人には効かなくても仕方がない。これが日本の医療の真実なのです。
さて、話はここで終わりじゃないんです。次回はもっとショッキングな事実をお伝えしなければなりません…。