私たちの地球、私たちの健康
こんにちは。ジャムおじさんです。前回からの続きです。
ちょっと視点を変えてみましょう。私たち人間は宇宙全体から見れば些細な存在です。私たちは、小さな地球の、さらに小さな日本という国のなかのさらに小さな場所で、私たちは人生や生活を営んでいるということになります。でも、私たちひとりひとりの人生や生活というのは、物質的な意味とは別の次元で実に大きなものです。言い換えれば、私たちは私たち個々のなかに、それぞれの小宇宙を抱えながら生きているのです。
私たちの精神世界を宇宙に例えるとすれば、目に見える肉体は地球に例えることができるかも知れません。そう考えると、私たちの体内でも、環境破壊が起きることでさまざまな病気が発症してくるという考え方がスッと腹に落ちるのではないでしょうか。現実に地球の至るところで環境が破壊されてきた結果として、人類の生活に支障が出てきたのと同じように捉えることができると思います。
つまり、がんでも糖尿病でも高血圧でも、生活習慣病と称される病気の根本原因は、私たちにもともと備わっていた体内環境が破壊されたことにあるわけです。高度経済成長時代に工場から垂れ流された排煙や排水が自然を汚染したのと同じように、私たちの不適切な暮らしぶりが不健康な症状をもたらしたということです。
となれば、表面的な不具合を取り除いたとしても、すぐにまた症状が顕在化してくるのは当たり前のことです。いくら不毛な土地に化学肥料を撒いても、いくら汚れた水に化学清浄剤を混ぜても、所詮は目先の急場しのぎでしかなく、根本解決にならないことは誰でもわかりますよねぇ。
だから、私たちが私たちの身体を健康にしようと思ったら、不具合な箇所を切除したり、薬で症状を緩和したりするだけでは問題解決にならないということです。不具合をもたらす原因となった生活行動は何なのか。そして、その問題行動を取るようになってしまった生活背景はいったい何なのか。つまり、自分自身の生活を見直さない限り、場当たり的な手術や薬でごまかしたところで、すぐにまた不具合が再発してしまうということです。