人生いろいろ、相談いろいろ
相談件数は全部で355件。これまで同様、そのうち九割以上が医療・福祉・お金・葬儀といったテーマに集中した。
納得できないことがあっても、医師や病医院とうまく折衝できない・しづらいという状況は例年通りであった。提供者側(とくに医師)には、患者に寄り添うような姿勢が望まれる。最大の特徴としては、医療・介護・葬儀サービスが家計に占める負担が増加傾向にあることを窺わせる結果となっている。
相談件数は全部で355件。これまで同様、そのうち九割以上が医療・福祉・お金・葬儀といったテーマに集中した。
戦争でも事故でも殺人でも自殺でもなく、人間の基本的なプロセスを経て人生を終われることに感謝せよ。この過程で必要となる医療・福祉・法律・お金・葬儀・・・。これらサービスの確保、手続き、費用をどうするのか。自分自身で調べて準備せよ。決して子どもたちを当てにしてはならない。みんな忙しいのだ。
人間はひとりで生まれてひとりで死んでゆく。生まれてオシメをつけられ、またオシメをつけられて死んでいくのだ。周囲に迷惑をかけながら死んでいくのだ。どんなに偉い年寄りでも、どんなにお金持ちの年寄りでも大差はない。
このことをしっかりと認識し自覚すれば、年寄りのあり方は自ずと見えてくるはずだ。とにかく謙虚に、極力周囲に迷惑をかけぬよう、身の程をわきまえて生きていくべきだ。そのためには、少しでも早いうちから、自分の老後と最期を具体的にプランしておくことだ。
また、認知した隠し子がいる場合、借金を抱えている場合など、こうした家族にとってマイナスの事実についてもきちんとカミングアウトしておこう。でないと、アナタが死んでから遺族が修羅場を迎えることになる。そうなればアナタだって成仏できないだろう。
早いうちから身辺整理し、澄みきった心で最期に臨みたいものだと思う。
ちなみに健康寿命とは、病気や認知症などで要介護状態となった期間を平均寿命から差し引いた寿命のことである。長寿国では一般に平均寿命と健康寿命の開きが長く、わが国でも最晩年に寝たきりなどになる期間が国民平均5年以上に及んでいるのが現状だ。
要は、いくら医療や介護を使おうが、月額1万5千円だけ支払えばいいですよ、ということだ。これは大きい。使わない手はない。基本的に、国民年金だけに依存して暮らしている人であればまず適用される筈。単純計算では適用不可となる場合もあるが、『世帯分離』という裏技もある。
が、極めて失礼な対応をする職員もいるから、予め情報武装をしておきたいところだ。
私どもでは、きめこまかいガイドをさせていただいている。遠慮なくコンタクトしてほしい。
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あるいは、私どもNPO『二十四の瞳』にご用命いただければ、当該地域で予算に応じた葬儀を行ってくれる葬儀社を探して差し上げよう。実績として、都内であれば30万円で滞りなく故人をお送りすることも可能なのだ。
この出口なき迷宮では、どんなに奇特な心の持ち主であっても、かなりの確率で自分自身を見失ってしまう。ボケも同様。身内だけではない。世の中に迷惑をかけることになる。そうならないよう日々努力するのがクールな老人のあるべき姿だ。
懐具合と相談して、今のうちから終の棲家の目星をつけておくことだ。
子どもたちも忙しい。自分のケツは自分で拭け。
多くの人たちが「自宅か施設か」を議論しているが、本当に問題となるのは「誰に看取ってもらうか」ということである。現代は、2組に1組が離婚する世の中だ。しかも、夫婦の5割がセックスレスだという。
が、仮に配偶者に看取ってもらうという前提で考えたとき、次のように考えるべきだと私は思う。
昔で言うスパゲッティ、今ならパスタ。身体中を管で繋がれ、無理やり生かされるアレである。もともと医者はハナから延命治療に疑問を持っていない。むしろごく当然のことと思っている。今でも放っておいたらいつの間にか、点滴、酸素吸入器、人工呼吸器、尿管、心臓の状態を管理する管を挿入されてしまう確率が高い。患者の家族が、「何とか生き長らえさせて下さい」などと言おうものならば、待ってました、ってなことになる。病院としては莫大な売上を計上することができるからだ。
こういうことを踏まえて、自分が現場復帰できない状態だとわかった時にどうするか。今から延命治療へのスタンスを決めて家族に伝えておくことだ。この、家族に伝えておくという点が重要だ。だって、いざその時になったら、アナタは意思表示できないのだから。
よくあるのは、脚を骨折して入院しただけで、「ご家族の介護も大変ですから、この際、胃ろうにしちゃいますか」的なノリで持ちかけられたりする。これで患者は食物を自分の口で味わうことができなくなってしまう。