朝まで待てないシニアたち
質問:
高血糖で、地元の診療所に3年通院していますが、症状に改善が見られません。他の病院に変えようと思っています。今の先生に何と言ったらいいでしょうか?(70代女性)
回答:
病医院を変わるのに、いちいちそれまで通っていた医者に断る必要はありません。どこの病医院にかかろうと、すべて患者側の自由です。3年も通った挙句、症状は治らない。この期に及んでまだ医者に気を遣う・・・。いいかげんに目を覚ましてください!
で、ここでは、彼女が土曜日の深夜2時すぎに電話をしてきたことを考えてみましょう。
この女性は、この問題で夜も眠れないくらいに悩んだ挙句、あちこち情報を探しに探して電話してきたのです。このことは、2つの視点から考える必要がありそうです。
まず、質問内容自体は週明けまで待っても支障はなさそうだということ。にもかかわらず、土曜深夜に電話をしてきた理由は、高齢者の場合、ほんの些細な不安でも、気にしだしたら夜も眠れないといった方が多いということです。ですが、自治体の相談窓口は平日の9時5時です。そんなとき、悶々としたまま月曜の朝を待つことなく、気軽に相談できる環境が整っていれば安心にちがいありません。
次に、これが仮に平日であったら、果たして彼女は自治体や病院に電話をしただろうかという点です。例えばあなたなら、ちょっと気になることがあるからといって、医師会や保健所、あるいは市役所や社会福祉協議会等の公的機関に出向いていきますか?
「相談して小難しい説明をされたり、たらい回しにされたりしないだろうか。まぁいい、面倒だからがまんしよう」。実際にはそんな行動パターンが多いのです。
高齢者にとっては、思い立ったときに気軽に相談できる環境が必要なのです。そんな思いからNPO「二十四の瞳」は、年中無休体制で対応しているのです。