NPO二十四の瞳

 クールな老後を目指すシニアたちが、医療・福祉の現場や日々の暮らしの折々に、さまざまな不利益を被ることがないように、私たちは以下の活動を行っていく。 
 
 1.地域の病医院や施設のサービス実態情報の提供
 
 病医院や施設の現場のナマ情報を収集し、市民に広く配信する。高齢者クラブや民生委員の方々の協力を得ながら、市民が本当に知りたい情報や知っておくべき情報をアンケート抽出し、質問票を作成。これに基づいてインタビューに応じてくれる事業者を募り、聞き取り調査を展開する。収集した情報は、会報誌、市役所等の広報物、ホームページ、各種市民団体を通じての回覧等により、広く配信していく。

 
<福祉施設への質問項目>                             
施設の運営体制、施設長のプロフィール、施設運営のコンセプト、入居一時金の取扱い、夜間の介護体制、緊急時の連絡体制、提携医療機関との具体的な連携方法、外出や知人訪問時の制約、主な職員のプロフィール、認知症や寝たきり等、重篤な状態になったときの制約、契約書の内容と説明の方法、死亡時の各種規程 等

<医師への質問項目>                               顔写真、医師の資格取得年月日、生年月日、出身地、家族構成、趣味、卒業大学、専門科、医師になった動機、将来ビジョン、往診の可否、連携医療機関、看取りの経験、応援したくなる患者像、医療に対する考え方(カルテの開示、在宅医療、告知、リビングウィル(延命治療)、在宅ホスピス等) 等
 
 2.長生き時代ゆえのリスクに係る学びの提供
 月1回程度のペースで、シニアであれば誰もがいつかは直面するであろう諸問題について、わかりやすく退屈せずに学べる講座(生涯青春アカデミー)を開設する。医師をはじめ、福祉・法律・お金等、さまざまな分野の専門家と交流していただきながら、具体的な相談案件が生じた場合には、無料にて初回の相談をセッティング。講座を通して、日頃から「人となり」をある程度わかった専門家に相談に乗ってもらえることで、従来の敷居の高さを解消することが目的である。
 
 3.24時間対応の何でも相談ホットラインの提供
 私がここ数年かけて行ってきた、年中無休体制での困りごと相談を横展開する。24時間体制を敷く理由は、何かしらの不安を抱えたまま朝を迎えなくていいようにして差し上げたいということ。問題解決の方向性が見えた、どこに聞けば詳細がわかるのかがわかった、 まず最初に処理すべきものが明確になった・・・。
 例え、問題そのものが即解決しなかったとしても、誰かに話を聞いてもらえたというだけで、人間は安堵感を得られるものなのだ。中期的には、会員世帯に緊急連絡用の専用電話を貸し出し、とっさの場合のアクセスの簡便さを追求していきたいと考えている。
 
 ただし、ひとつだけお断りしておかねばならないのが、私どもは消防署ではないし、病院そのものでもないということ。従って、救急車の利用法や医療機関との折衝の仕方についての知恵や情報はお応えできるが、救急車そのものを持って来いとか、満床の病院のベッドを何とか空けさせろとか言われても対応することは不可能である。このあたりを十分にご理解いただきながら、同志の輪を広げていきたい。


NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
お問い合わせ 042-338-1882