白パンは短命のもと
Food Revolution 10をお届けします。
イタリアやユダヤの人たちの間では、加工された真っ白な食パンは体に悪いとされています。
厳密に言えば、精白小麦粉がよくないということです。
昔のように穀物を石臼で精製していた時代は、胚芽や繊維が残るため、真っ白な小麦粉はできませんでした。
でもそれがよかったんですよね。
だって、胚芽や食物繊維の中にこそ、食物繊維、ビタミンB、善玉脂質など、私たちの体にいいものがたくさん詰まっていたのですから。
今の時代、これらはすべて穀物粉砕機で抹消されてしまいます。
その結果、真っ白になった小麦粉(精白小麦粉)はただのブドウ糖のかたまり。
砂糖と何ら変わりない食べ物になってしまうのです。
そして、大量のブドウ糖は炎症を招き、体内のインスリン代謝を狂わせます。
精白小麦粉ではなく全粒粉のものを選びましょう。
全粒粉を多く摂る人は、健康で長寿であるという研究結果が発表されています。
ということで、今日のルール。
『白パンを食べない』
あと、油についても一言。
化学物質を使って抽出された油はよくありません。
添加物ばかりで、善玉脂質が乏しいからです。
お料理には、昔ながらの製法で作られた、オリーブ油、シソ油、ゴマ油、ヤシ油、ピーナッツ油がお奨めです。
【華野小町プロフィール】
宮崎出身の料理研究家。管理栄養士。
大学卒業後、大手給食会社や医療機関勤務を経て2000年よりフリー。
NPO二十四の瞳では、会員向けに個別食事指導や講演を行っており、『食の女神』として大人気! (by ジャム)