NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
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Never give up !

昔話である。
まだ私がギラギラしていた頃。
小学校2年から野球に夢中だった。

高校時代のこと。
ある試合で初回にいきなり3点を失った。
味方の失策が絡んだイヤな点の取られ方だった。
蒸し暑い夏の日で、私の心は滅入っていた。

そのときだ。
絶妙のタイミングでタイムの声。
親友でもあり、その試合で一塁を守っていた奴が声をかけてくれた。
キャッチャーも含めた内野手全員が寄ってくる。

「切れるな。必ず取り返す。ここから切り替えよう。みんな、しっかり守るぜ」

マウンドの輪が解け、私は大きく深呼吸を3回繰り返す・・・。

試合結果は、4対3。
なんと、本当にわがチームが逆転したのだ。

あきらめない。
この先、何がどうなるかわからない。
そんなことを実感として覚えた経験である。

話は変わる。

今から10年前。
あるコネクターメーカーの営業マン300人を対象に、営業活動の分析をしたことがある。
何を調べたかというと、見込客にどれくらいの回数訪問すると新規の取引が発生するか、である。

まず、見込客から相応の相手をしてもらえるまでが平均13.5回。
そして、初めての受注に至るのが、通い始めてから21.8回だった。
要するに、週一で通って半年経つと新規取引が生まれるという計算になる。

 
興味深いのは、営業マンがギブアップする訪問回数である。
それは11.8回。
つまり、脈が見える直前でギブアップしてしまうケースがいちばん多いということだ。
あと2回通っていれば良い展開になったのに、である。
 
もちろん、ギブアップした営業マンはこんなことを知る術はない。
しかし、もし神様がいて天上から人間界を眺めていたとすれば、こんなことを言ったかもしれない。

「ああ、惜しかったなぁ。もうちょっとの辛抱だったのに・・・」

途中で下りてしまえば、それまでの努力や成果はゼロになってしまう。
そして、またスタートラインに立たねばならない。
それまでの時間とコストは泡と消える・・・。
この無駄は取り返しがつかない。


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