Never give up !
昔話である。
まだ私がギラギラしていた頃。
小学校2年から野球に夢中だった。
高校時代のこと。
ある試合で初回にいきなり3点を失った。
味方の失策が絡んだイヤな点の取られ方だった。
蒸し暑い夏の日で、私の心は滅入っていた。
そのときだ。
絶妙のタイミングでタイムの声。
親友でもあり、その試合で一塁を守っていた奴が声をかけてくれた。
キャッチャーも含めた内野手全員が寄ってくる。
「切れるな。必ず取り返す。ここから切り替えよう。みんな、しっかり守るぜ」
マウンドの輪が解け、私は大きく深呼吸を3回繰り返す・・・。
試合結果は、4対3。
なんと、本当にわがチームが逆転したのだ。
あきらめない。
この先、何がどうなるかわからない。
そんなことを実感として覚えた経験である。
話は変わる。
今から10年前。
あるコネクターメーカーの営業マン300人を対象に、営業活動の分析をしたことがある。
何を調べたかというと、見込客にどれくらいの回数訪問すると新規の取引が発生するか、である。
あるコネクターメーカーの営業マン300人を対象に、営業活動の分析をしたことがある。
何を調べたかというと、見込客にどれくらいの回数訪問すると新規の取引が発生するか、である。
まず、見込客から相応の相手をしてもらえるまでが平均13.5回。
そして、初めての受注に至るのが、通い始めてから21.8回だった。
要するに、週一で通って半年経つと新規取引が生まれるという計算になる。
興味深いのは、営業マンがギブアップする訪問回数である。
それは11.8回。
つまり、脈が見える直前でギブアップしてしまうケースがいちばん多いということだ。
あと2回通っていれば良い展開になったのに、である。
もちろん、ギブアップした営業マンはこんなことを知る術はない。
しかし、もし神様がいて天上から人間界を眺めていたとすれば、こんなことを言ったかもしれない。
「ああ、惜しかったなぁ。もうちょっとの辛抱だったのに・・・」
途中で下りてしまえば、それまでの努力や成果はゼロになってしまう。
そして、またスタートラインに立たねばならない。
それまでの時間とコストは泡と消える・・・。
この無駄は取り返しがつかない。
そして、またスタートラインに立たねばならない。
それまでの時間とコストは泡と消える・・・。
この無駄は取り返しがつかない。