訪問診療ってなぁに???
こんにちは、ジャムおじさんです。
私が運営するNPO二十四の瞳(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)では、医療や福祉の現場で利用者が不利益を被らなくてもいいように、さまざまなご相談に24時間体制で応じています。ご要望があれば、相談者に代わって医療機関等と折衝するなど、100%利用者側に立った活動を身上としています。
この半年間に寄せられた相談の中から、誰しもが遭遇する可能性のあるものをピックアップして紹介していきたいと思います。
Q:ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』で訪問診療という言葉を耳にしました。週二回の通院が億劫でなりません。どうすれば訪問診療を受けられますか?
A:訪問診療または在宅医療とは、何かしらの事情で通院が困難な患者に対して医師・歯科医を総括責任者として、計画的・医学的管理のもとに介護体制を整え、看護師、薬剤師、理学・作業療法士、介護福祉士、ケアマネジャー、ヘルパー等が行うチーム医療です。
往診が患者の求めに応じて行われるのに対して、訪問診療は予め計画した日時に定期的・継続的に医師等が患者宅を訪問するもので、俗に「見守り医療」とも呼ばれています。
医師が通院困難と判断した場合に受けられるサービスで、主なケースとしては、①病院側の運営上の理由で自宅療養に切り替わらざるを得ない。②経済的な事情等で入院ができない。③病院で加療していたが、本人又は家族の強い希望で自宅に戻りたい。(がんの末期状態等)④老衰等、経過の長い疾患で、入院までは至らないが外出も困難。
また、患者側からすると、薬まで届けてもらえたり、費用面でも通院した場合と比べて殆ど変わらない(交通費を別途請求される場合がある)というメリットもあります。
しかし、訪問診療を提供する医療機関がまだまだ少ないという事情があるのです。最近では往診ですらなかなかしてもらえないのが実情です。
患者の立場からすると、自分が生活する地域で、訪問診療をしてくれる医療機関はどこなのか。地域の保健所や医師会から情報入手して、予め備えておきたいものです。かかりつけの医療機関で尋ねてみるのもいいでしょう。
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