最近よく耳にするジェネリックってなぁに???

こんにちは、ジャムおじさんです。
 
私が運営するNPO二十四の瞳(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)では、医療や福祉の現場で利用者が不利益を被らなくてもいいように、さまざまなご相談に24時間体制で応じています。ご要望があれば、相談者に代わって医療機関等と折衝するなど、100%利用者側に立った活動を身上としています。
 
この半年間に寄せられた相談の中から、誰しもが遭遇する可能性のあるものをピックアップして紹介していきたいと思います。
 
70代女性からの質問です。
Q/血圧とコレステロールの薬を全部で5種類飲んでいます。薬代もバカにならないと頭を抱えていたら、先日テレビのニュースで「ジェネリック」にすれば自己負担が少なくなると耳にしました。わかりやすく教えて欲しいのですが。
 
A/ジェネリック薬とは、「特許期間切れコピー薬品」です。ある製薬会社が莫大な投資をして開発した新薬の特許期間が切れると、別の製薬会社が低価格(新薬の半額から8割)のジェネリック薬を出してきます。患者の経済負担が減り、膨らむ国民医療費の抑制にも効果があります。しかし、これまでは、患者から医師に対してジェネリック薬を頼むことが難しかったため、なかなか普及しませんでした。
 
そこで厚労省は、今春より処方箋の様式を変え、患者が薬局で「ジェネリック薬でお願いしたい」と要望しやすく工夫しました。従来は、処方箋の「後発医薬品への変更可」という欄に医師が署名しない限り、薬局が独断でジェネリック薬を処方することができませんでした。
 
それが今春からは、医師がジェネリック薬の使用を認めない場合に限って署名するシステムに変わったのです。 まずは、最近もらった処方箋の様式をちょっと見てみてください。

生命保険会社の患者いじめ?

こんにちは、ジャムおじさんです。
非常に厄介ではありますが、重要な相談を受けましたのでご紹介します・・・。
 
会員のご近所のご主人が、前立腺がんで一昨年にがんの摘出手術を受けました。手術に先立って約3週間入院し血糖値を調整し、翌月に再入院して手術を受けたそうです。で、最初の入院費用について保険金約20万円を生命保険会社に請求したところ、保険会社側はがん保険の対象外だとして支払いを拒否したというのです。(再入院や手術の分は支払い対象となった)
 
該当するがん保険の約款には、支払い事由として「がんの治療が必要とされ、その治療を受けることを直接の目的として入院していること」と記載されていました。実に曖昧な表現ですよね。国民生活センターに問い合わせると、同センターの消費者苦情処理専門委員会から、「本件は支払いを求めることができる」と判断した上で、「保険の約款があいまい。保険会社には支払い事由が明確になるよう改善を促す必要がある」との見解を出してくれました。今後、同センター経由で保険会社に再考を要求していく予定ですが、どちらにも解釈できる約款を楯に、保険金が支払われない可能性もありそうです。
 
同センターによれば、過去にも、ホスピス入院は治療ではないと、入院給付金の支払いを断った保険会社もあったそうです。癌の放射線治療は50グレイ超でないと治療とは認めないとして治療給付金の支払いを拒否したケースもありました。保険会社がいざその時になって支払いを拒否するということはよくあります。それこそ枚挙にいとまない状況です。今回のケースにしても、患者イジメも甚だしいと思います。
 
顧客が長生きすればするほど生命保険会社は儲かります。わたしたちの寿命が延びれば伸びるほど、彼らの保険金支払額は少なくなるのです。生命保険会社が好立地の綺麗なビルに店を構えているのを見る度に、なぜか妙な感覚に襲われるのは私だけでしょうか?
本当に困ったことです。だから私は、生命保険屋さんがあまり好きではないのです・・・。

みなさんも是非、ご自身の生命保険やがん保険の約款を見直してみてください。


NPO法人 二十四の瞳
医療、介護、福祉のことを社会福祉士に相談できるNPO「二十四の瞳」
(正式名称:市民のための医療と福祉の情報公開を推進する会)
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