97歳の現役医師のすばらしい話
こんにちは。アンクル・ジャムです。
先だって、聖路加国際病院の名誉院長、日野原重明氏の講演を聴きました。97歳の現役医師として、いまなお八面六臂のご活躍です。今回もっとも印象に残ったくだりをそのままご紹介します。
さすが、良いことを仰るものだと改めて感心してしまいました。
さすが、良いことを仰るものだと改めて感心してしまいました。
『心臓の病気というのは問診だけで6割わかる。聴診器を使えば7割はわかる。なぜかと言うと、最新鋭の検査機器で病気を診断するのではなく、対面する患者さんの顔を診ているからです。聴診器と言えば、かつては医者の代名詞のようなものだったのですが、悲しいことに、いまでは聴診器で病気を発見する技術はすっかり失われてしまいました。いまの医者は聴診器が使えないのです。ですから検査データを偏重してしまいますし、データがないと病気の見当がつかないから無駄な検査を増やしてしまうのです』。
すばらしい!
以前、日野原先生に質問する機会がありました。私の母校の新春講演会にお越しいただいたときのことです。あんまりズバズバと今日の医療事情について歯に絹着せず仰るので、『現場の医師たちから反発はありませんか?』と聞いたときの答えは次のとおりでした。
以前、日野原先生に質問する機会がありました。私の母校の新春講演会にお越しいただいたときのことです。あんまりズバズバと今日の医療事情について歯に絹着せず仰るので、『現場の医師たちから反発はありませんか?』と聞いたときの答えは次のとおりでした。
『ありますよ、もちろん。息子たちからも、あまり余計なことは言わないでほしい。現場がやりづらくなって困るから・・・と言われました。でもね、私はよど号のハイジャックに遭って一度死んだと思っているのです。あの一件以降は、正直に真摯に患者さんたちと向き合っていこうと決めた、いや、改心したのです。だから、良いものは良いし、ダメなものはダメ。できることはできるし、できないことはできない。そうはっきりと伝えるのが医師の良心ではないかと考えるようになりましたね。患者さんに変に期待を持たせたり、わからないことを知ったふうな素振りをしながら治療に当たったとしたら、それは医師として倫理的にまずいですよ。あっ、いまのお答えはぜぇんぶオフレコですからね・・・』
ここまで書いてきてオフレコだったことを思い出しました。従って、この部分は私のあいまいな記憶によるもので、このまんま日野原氏が話されたかどうかは何とも言えません。こんな感じだった・・・ような気がします、はい。ではまた。
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